「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記グアテマラ編

99.11.1(月)

今日は、死者の日で祭日です。日本で言う、お彼岸とかお盆みたいなものです。みんな、手に手に花や弁当・・・日本で言う供物みたいなもんかな・・・をもって、お墓でピクニックをする日です。

サンアントニオ・サカテペクスと言う村で、特別なお祭りをするというので見学に出かけることにしました。 アンティグアからグアテマラシティー行きのバスに乗って、途中のサン・ルーカスでサカテペケス行きのバスに乗りかえて15分ほど山道を走り「あ、みんなで洗濯してるよ」と共同洗濯場が終点のサカテペケスの村に到着。

みんなが向かう方向にたくさん出ている露店を冷やかしながら着いて行く。20分位歩いた頃、ふと、遠くの空を見上げると小さい凧がいくつか飛んでいる。前方に目的の墓地が見えてくると空を飛ぶ凧の数も増えて行った。

参道らしきところに、直径10mはあるであろうどでかい凧が2つ飾ってある。スゲー、こんなの飛ぶの?なんて思っいながら人でいっぱいの墓地に足を踏み入れる。

山の斜面を切り開いただけの共同墓地らしく、斜めの所にぽつらぽつら建物墓がたっているのが見える・・・ん・・・あいつら墓石を足蹴にしてる?よーく見ると墓石の上に立ったり、その上でみんなで弁当食ったりしている。ちょっと罰当りじゃないかい?と思った瞬間、でこぼこ土道に花が置いてあるのが見える。皆の足元を見るとでこぼこがちょうど人型に盛ってある。ああ、これも墓だ。自分も罰当りだと思ったが、墓の盛り土で遊んでいる子もいれば、子供も大人も凧を揚げるのに平気で墓の上を走り回っている。 盛り土を削り取られ花がなかったらタダの土手?というところもある。これを見て罰当たりだとは思わないことにし、いっしょに凧上げを楽しむことにした。

ちなみに、小さい凧を買って上げて見たが、なかなか上がらず、だいぶ改造して上がるようになったと思ったら遠くに墜落。二度と帰らぬ凧になってしまいました。

ここの人達は、死者は死んだら空に飛んでくと信じていて、死者と交信するために凧を上げるんだそうだ。土手の一番下に直径5〜20m級の凧がびっしり並んでいた。空には、5m級の凧がふわふわ浮いている。高く上がれば上がるほど交信成功らしい。

と、墓の上を走りまわり、墓をぶっ壊し死者を眠りから叩き起し、出てきた死者とピクニックを楽しむ祭りでした。ちゃうよ。

99.10.31(日)