「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記エクアドル編 2000.11.28(火) タクシーをホテルスクレに横付けにして、スクレにいた日本人に手伝ってもらって荷物を積み込む。「ありがとう、また、来るよ」スクレのみんなに別れを告げ、キトの市内を眺めながら空港に向けて走り出す。 出発2時間前に空港へ到着。何もない小さなキトの国際空港に開口しながら、ラクサ航空にチェックイン。カウンターの係員にたくさんの荷物を見せるとため息をつきながら「こんなに・・・荷物は一人2つまでになってるのよ」と言っている。でも、そんなのは聞こえないフリをするに決まっている私達。ニコニコしながらヨロシクと言う私と、「シタールだけは大事に扱ってくれ」と必死に頼んでいるうめちんがいた。 すると、言葉が分からないと思ったのかしぶしぶバゲージタグを貼り出した。しめしめ、こっちのもんだ・・・そして、何食わぬ顔でパソコンやら大事なものが入っている私のバックパックを背負って行こうとすると「お客様?その荷物は、預けないのですか?その大きさじゃ、機内には持ち込めませんよ」やはり、来たか。「いや、コレは、高価な貴重品ばかりだから、機内持ち込みにしたいんだが・・・」と正直に言う。でも、航空会社側も「それは、大き過ぎる」と全然、譲らない。「二人分だから・・・」と言うと「じゃあ、二つに分けてくれ」としつこいが、そんなめんどくさいことやりもしないのに「わかった二つに分けるから」とうなずいて、その場を切りぬける。そして簡単なイミグレを通り、自販機一つない待合室でお土産屋さんを眺めながら飛行機に乗るのをボーっと待つ。 200人乗りの小さな飛行機に乗りこむとすでにどこから乗ってきたのかたくさんの乗客が座席を占領していた。キト組の私達が乗り込むと、ほぼ満席。程なくグアヤキル経由サンホセ(コスタリカ)行きの飛行機は定刻に無事キトを飛び立った。 何のサービスも無いまま、30分程でグアヤキルに到着。先ほどまで満席だった席が一気にガラ空きになった。そして、グアヤキルから乗り込んできた人達を乗せ、すぐにサンホセに向かって離陸する飛行機。がらがらに空いた席を二人でゆうゆう使う快適な旅に変化した。ご飯を食べ、いつしか眠りコケル二人。ドゴォーと言う音と共に振動が体をゆする。飛行機は、いつのまにかサンホセの空港に離陸していた。外は、厚い灰色の雲に、大粒の雨が激しく降っていた。 昨年の今ごろは、新しい空港が出来ていなかったが、イミグレが綺麗になっていると言うことは、もう出来たのだろうと勝手に想像する。なんてことないイミグレを通りパスポートにスタンプをもらい、税関へ。たくさんの荷物を見るやいなや「コレはなんだ?ダンボールを開けろ」と指示が出た。逆らうことなくダンボールを開ける。せっかく綺麗に入れたのに、あっちへひっくり返しこっちへひっくり返しながら奥まで調べる。 そして、大量にあるプロポリス石鹸に興味を抱いたらしく「コレは、なんだ?」と聞いてきた。「これは、ブラジルで買った石鹸なんだが、アレルギーとか火傷とか、まあとにかく体にとてもイイものなんだ」と適当に説明する。すると「・・・一個もらっていいか?」と絶対もらうと言った感じで石鹸を握り締めている。そして、助っ人にやってきた大柄のおにいさんも同じく「僕にもくれ」と二人でニコニコしている税関の職員。やっぱり、中米だなぁここは・・・と思った瞬間。まあ、石鹸2個くらいだからいいか・・・と石鹸をあげることに。そして、無事、税関を通過。コスタリカに入国を果たす。 明日の朝まで空港にいようか?とも思ったが、待合室も椅子も何もないこの空港に明日までいるのは耐えられないので、バスでサンホセの市内に出て、宿を取る事にする。サンホセの市内でバスを降り、相当重い荷物を背負い、キャリーを引きずり、当たり前の様に前回使ったグランホテル・インペリアルへ歩を進める。チェックインするころには、息荒く、へとへとになっていた。 心地よい夜風に当りながら、宿の横にあるレストランで、無事サンホセに着いたことを祝いながらビールで乾杯をして夕食を取った。 一年前と変わり映えのしないサンホセの街。ここから南米に入って、もう一年も経ったんだなぁ・・・短かかったような気がする・・・ |
2000.11.27(月) |