「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記エクアドル編

2000.5.27(土)

 「動物園って本当はどこにあるんだろうか?動物園に行きたいなぁ」の私のご要望に答えてくれたうめちん。今日、コロンビアへ行くつもりでいたのを延期して動物園に行こうと言ってくれた。うれしかった。ホテルスクレの従業員カルロスに動物園にはどうやって行くのか聞いてみた。「なんだぁー!!動物園かぁー!バスターミナルに行けばいい」とあっさり答えてくれたので、バスターミナルヘ。客引きのオジサンに「動物園行きたいんだけど」と聞くとあっちだこっちだと引きずりまわされた挙句に「オタバロ行きのバスに乗ればいいんだけど・・・でも、トロルのマリン駅から出るバスに乗った方がいいと思うよ」と言われ「なあんだ早く言ってくれよ」とぶちぶち言いながらトロルに乗ってマリン駅へ。

 マリン駅周辺のバス乗り場で、動物園行きのバスを探す。来るバス来るバス聞いて廻るが、「行く」と言うバスは見つからず「動物園行きはココにはないよ」と言われるばかり。「どうすりゃいいの?」と聞くと「アメリカ通りから、バスが出てるから、俺んとこのバスに乗ってアメリカ通りまでいって乗り返ればいいよ。さあ、乗った乗った」と言うので従うことに。

 車窓には、いつもトロルばっかり乗っていた私達には、新鮮な景色が広がっていた。目的地に行くバスを探すの大変だけど、バスも良いもんだなぁなどとシミジミ思ってみた。

 程なく、アメリカ通りのガソリンスタンドから出発する、動物園行きバスに乗りこむ事が出来た。動物園に向けて出発!!

 バスは、郊外へ走る、走る、どんどん走る。キトを見渡す山をどんどん登る、登る。青い空に、太陽の光を浴びたエクアドルの緑が目にまぶしい。くねくね山道を走ること1時間。「動物園ここから3km」の看板を発見。そこでバスを降ろされてしまった。ココから3km歩くのか?そんな心配は、ご無用。ちゃんとピックアップトラックが待っていた。

 そして、念願の動物園到着。早速、動物園マップ看板をみるととてつもなく広くたくさんの動物がいるように書いてある。しかも、辺りを見回すと、どこまでも緑が続き、動物園と山の境が見えなかった。「すごくでかいなぁ、この動物園」最初の印象だった。先ほどまで、あんなに天気がよかったのにいつのまにか、真っ黒い雲がやってきていた。今にも雨が降りそうな雰囲気。こんなに広い動物園全部見て回れるかな?最悪、高くて行けないガラパゴスにいるガラパゴスゾウガメだけ見れば言いやなんて思いながら、歩きはじめる。

 子豚の檻が現われる。なあんだ豚かぁと素通りして次の檻へ行くと、また子豚がブヒブヒ餌を食べていた。なんで、豚しかいないんだろう?と思っていると今度は何もない広い檻が現われた。なんだか岩が7、8個置いてあるなぁ・・・何の檻かな、ここは・・・モゾ・・・んん?岩が動いた。そして、にょにょにょと何かが伸び、他の岩を足蹴に、動き始めた。よく見れば、岩と思われた物体は、すべてガラパゴスゾウガメだったのだ。キャー感動、これがガラパゴスゾウガメーーーいや、これは大きい。のっそのっそと歩く姿にうめちんもおおはしゃぎ。ヌボっとしたか顔に、鈍い歩み、人のことなどお構いなしにわが道を行くカメどもにしばらく見入る。結構、可愛いのだ。これで、心置きなくコロンビアに行けるってもんだ。楽しく、他の動物を見る。南米特有の珍しい動物が、檻の中で思い思いの生活をしていた。それは、それで結構楽しかった。はじめは、相当大きな動物園だと思っていたが、1時間程で入り口まで戻ってきてしまっていた。そんなにでかくなかったんだなぁ、この動物園・・・でも、楽しかった。うふふ

 
2000.5.26(金)