「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ブラジル編

2000.10.1(日)

 ブラジルのフォス・ド・イグアスに面している、パラグアイのシウダード・デル・エステは、街全体がデューティーフリーショップで電気製品をはじめあらゆる物が安いというので、ちょっと遊びに出かけることに。牛次郎で出かけようと思ったが、ブラジル人、アルゼンチン人が口をそろえて「パラグアイの警察は性質が悪い。数メートルごとに検問があって各所で賄賂を要求してくる」と言うので、おとなしくローカルバスで出かける事にする。

 通りに面したバス停で大勢のパラグアイ行きの人達とバスを待つ。なぜだか、このバス停だけ違った雰囲気をかもし出しているような感じがした。バスは、満員。走り出すと、すぐブラジルとパラグアイの国境に掛かる友情の橋を渡りはじめた。パスポートを取り合えず携帯していたが、ブラジル側、パラグアイ側とも、何も調べられることもなく、バスに乗ったまますんなり通過。バスの最終地点で降りる。

 汚い公園にゴミが目立つ歩道。道路にせり出したたくさんの露店。違う国に来たのだと実感した。性質の悪いと言う警官も街のあちこちに立っている。

 ただ、街は閑散としていた。どの店も固いシャッターが重く閉まっている。強い日差しだけがさんさんと私達に降り注ぐ。今日は日曜日・・・「免税店だから、日曜日も開いてるよぉ」なんて、甘い考えだったようだ。やっぱり、キリスト教の国だけあって日曜日は休みと決まっているらしい。幸い、かろうじて開いていた商店と露店でいろいろ値段を聞いて歩く事だけはできた。あまり感心がないのでよく分からないが、ブランド物の時計やバック、化粧品、皿とか服などあらゆる物が安いような気がする。ビクトリノックス社製のアーミーナイフと中国製の3畳ほどあるシルクの絨毯が異様に安かったのだけは分かった。これは、普通の日に来たら楽しいかもしれない。12時を過ぎた頃、かろうじて開いていた店もシャッターを閉め始めていた。そして、振り向けば街には静けさが訪れていた。

2000.9.30(土)