「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ブラジル編

2000.9.24(日)

 空は、どんよりとしている。雷が鈍い音をたてていた。そのうち雨がやってきて、部屋の扉を激しく叩く。これでは、ラゴ・アスル洞窟へ行くのは止めた方がイイのでは?そう思った。ツアー会社に電話してみると「10分前にキャンセルなんて無理よ。待ってるから早く来い」とつっけんどんに言われ、仕方なくのそのそ出かける私達。でも、あれが綺麗に見えないと・・・気分はブルーだった。

 その洞窟は、柵の向こうで、ぽっかりと大きな口を開けて私達を待受けていた。ガイドが柵のカギを開け、私達に向かってこっちだと手を振る。奥は、暗く、深い。ガイドに言われるままに口の中に吸われて行く私達。洞窟の上を見上げると無数の鍾乳石が天井から突き出ている。奥へ進むにつれて、黒かった洞窟の底が、次第青に変化して行く。吸いこまれそうな深い青に釘付けになる。水面近くまで降りて行くにつれ、湖は、洞窟に差し込む光を受けて澄んだ青に変化していた。美しい・・・思わず、飛びこんでしまいそうな衝動に駈られる。呆然と見つめ続けていた。あの青は、目に焼き付いてしばらく離れないだろう。

2000.9.23(土)