「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ブラジル編 2000.8.28(月) 日伯文化協会に日本語の図書館があり、私達旅行者も閲覧できるというので、早速、出かけてみることに。特に、本の虫のうめちん。ニコニコ顔でものすごいスピードで文協(日伯文化協会)に向かって歩いて行く。 文協の入り口で身分証明書を見せて、スキップしながら図書館へ。図書館を覗くと、もう私の声なんか聞こえない模様。本棚を舐めるように本を物色して、どかっと椅子に座り読み始めた。もう、こうなると、何を言っても、何が起ころうと聞こえない。時間が立つのも忘れて本を読み続ける。 すーっと冷たい風が吹きぬける。本から目を放し、ふと、窓に目をやると、宵闇にビルの窓明かりがぽつぽつ灯り始めている。へ、いつのまにこんなになったの? 本に没頭しているうめちんを正気に戻し、帰ろうと促がすが、恨めしそうな顔で本を眺めている。「明日またこればいいよ。もう真っ暗だし、ここ、閉まっちゃうから帰ろうよ」そう言うと、やっと重い腰が上がった。来た時とは裏腹に重い足取りで図書館を後にするうめちん。 文協を出ると、冷たい風が肌に突き刺さる。寒さの中「ああ、楽しかった」とつぶやいた。 |
2000.8.27(日) |