「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ブラジル編 2000.7.9(日) 「アマゾン川で魚釣りがしたい!!」と言う、うめちんの叫び。じゃあ、釣りに行こうと出かける。先日のカラカライ、マナウス間のジャングル体験を元に長ズボン長ゾデ、靴と言う完全武装で蚊や虫に備える。マナウスの街から30分ほど、車で走るとそこはもう、未舗装の赤い道路に木々が生い茂る、辺鄙なジャングルにはやがわり。ガイドに教えてもらった釣りポイントを目指す。こんな所、走って、牛次郎大丈夫なのかしら?そんな川の近くまで接近。 そこから、歩くこと数分。真っ黒い川「リオネグロ」に到着。カンカンに照りつける太陽。ただでさえ暑いのに完全武装をしている私達。ものすごく暑い。数人の現地人が楽しそうに水浴びをしているのをみて、こんな完全武装要らなかったね・・・水着持ってこればよかったね・・・うらやましく思う。 釣りポイントを探して糸を垂らす。だが・・・いくら経ってもうんともスンともいわない。餌を食べている様子もない。そして、「ココにはたぶん魚いないよ。でも、とりあずアマゾンで釣り出来たからいいかぁ・・・」という結論に達し、そうそうに暑さから退散するつもりで牛次郎に乗り込む。調子よくエンジンがかかった牛次郎。そして、赤い未舗装の坂道を登り始めるが・・・ ギュウーン、ブモーオォォォ!!ギュルルルルルー悲鳴を上げて後ろのタイヤが土に埋もれて行く。やはり、スタックしたかぁ・・・もう一度、坂を降りて再挑戦。でも、同じ所でスタックする。じゃあ、木の板を掘った穴にあてがってみたが、やはり穴を掘るばかり、それどころか乗った板の上で滑っている。どうしよう?じゃあ、後ろを重くすればどうだろう?うめちんが車の後ろにへばりつく。そして、ぎゅうぅぅぅん!!おお、苦しくも登った!!偉いぞ牛次郎。一時は、今日はココに野宿か?と思ったが、やっとのことで脱出できたのだ。よかったよかった。 宿に帰るとうめちんと猪飼さんはすぐさま港に釣りに出かけていった。そして、日もとっぷり暮れた頃「いやー!!大漁大漁」と言って帰ってきた二人。で、何が釣れたのさ?袋を持つと確かにずっしり重い。期待して中を見ると、のっぺりツルンとした魚が入っていた。なんか、変わった魚釣ってきたなァ、まあ、アマゾンの魚だからねぇ。そう思いながらまじまじと見ると、ひょっと顔の所にピロットひげが出ていた。・・・?これって・・・もしかして、なまず??そうその通り!!他の魚は見当たらず、なまずのみ4、5匹入っていた。「なんかね、たくさん釣りしてた人いたんだけど、みんな、なまずだけ置いて帰っちゃうんだよ。だから、もらってきちゃった」 結局、自分達で釣ったのは1匹で、後は勝手に拾ってきたらしい。で、なまずってどうやって食べるんですか?こっちの人も食べない魚をどうやって料理するんですか?疑問が発生する。そして、疑問は疑問のまま疑問で終わった。なまずは、そのまま放置され、だれも手をつける者も無く、なまずの料理の話しになるとみんな顔をそむける始末。どうして、川に帰してあげなかったの?と聞くと「だって、せっかく釣れたのに・・・」そう言うばかり。可愛そうななまずさん達。 そして、異様な匂いを放ち始めるなまずといっしょに夜は更けて行く。 |
2000.7.8(土) |