江戸時代は鎖国政策をとった。そのため視野が狭く、諸国の状況を考えることが乏しいに違いないと推測していた。ところが、双六の中には絵柄に外国名と民の様子まで添えていたものもあった。パラグアイの「長人国」まで載せている。 たかが子どもの遊びだとコケにしてはいけない。そこそこの地理的、人文的な知識を得たことであろう。 オランダ商人の持ち込んだ世界地図が大いに活用されたはずで、またカトリック宣教師の尋問などで、幕府の高級役人や、長崎の知識人らが仕入れたのである。 なんとなくTIRAKITAの商品を見ていたら、16世紀インド、南アジア方面のアンティーク地図ポスターが目についた。早速買った。なるほど、こういう類いの地図でもって、世界認識を広め、深めていたのだな・・・・多少納得できた。 今、新井白石や西川如見など、江戸時代の稀有な知識人の文献を活用して、鎖国時代の世界認識について、学びつつある。 TIRAKITAの古地図は、安い、きれいだ、手堅い包装、早い・・・ほめ殺しではないが、貴重な店でもある。
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