■釈迦成道図
このタンカ(仏画)は、仏教における重要な教義や物語を視覚的に表現した作品です。特に、中央には大きな仏像が描かれており、その周りには仏教の教えや物語が描かれています。このスタイルは、仏教徒が仏法を理解するためにしばしば制作されます。中心の仏像は、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)であり、仏教の創始者を象徴しています。釈迦の姿は静かで穏やかであり、瞑想的な座禅の姿勢をとっています。この姿勢は、内面的な平和と悟りを象徴します。
周囲に描かれている多くの小さな場面は、釈迦の生涯や教義、仏教の重要な出来事を描いたものです。例えば、仏陀の誕生、修行、悟りを開く瞬間、または仏教の教えを広める様子が描かれていることがよくあります。絵の下部に見える活動的なシーンは、人々のカルマや輪廻に関連する表現であり、仏教における「因果応報」や「輪廻転生」を視覚的に示していると考えられます。
また、赤い背景は非常に象徴的です。赤色は仏教において「情熱」や「力」を示す色とされ、仏の教えを強く伝えようとする意図を感じさせます。
このタンカは、仏教の全体的な教義や生死、解脱への道を表現しており、瞑想や修行の一環として使用されることが多いと考えられます。
■タンカとは
タンカとはチベット仏教の教えを目に見える形にすることでその教えを理解しやすくすることを助けるもの、そしてチベット僧の重要な行いの一つの「瞑想」の手助けをするものです。タンカの図柄には色々なものがありますが、代表的なものにはチベットの高僧であるミラレパを描いたものや、千手観音などの神様を描いたもの、そしてヤントラやマンダラと呼ばれる図形を描いたものがあります。私たち日本人にとってはマンダラなどの図形を書いたものが人気ですが、本場ネパールやチベットでは神様を描いたものが人気なようです。
たてxよこ | 約73x90cm ※こちらに表示した大きさは、キャンバスの端から端までをはかったものです。絵師の方が切ったキャンバスですので、真四角ではありません。 |
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素材 | 岩絵の具、白土と膠を混ぜたものを布に塗ったもの |
備考 | タンカ作成の過程で裏面に軽く絵の具がついていることがございます、手作りゆえの特性になりますのでご了承ください。また、実際に現地のギャラリーや寺院で掲示されていたものは端っこの部分の折れなど、経年を感じさせるものもございます。そのようなお品は特別な一品としてより大切にしていただければ嬉しく思います。 |
商品サイズ | 約90cm x 73cm x 0.30cm 約200g |
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm]の写真](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 2 - 仏画の全体像が分かるように撮影しました](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_2b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 3 - 仏画の全体像が分かるように斜めから撮影しました](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_3b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 4 - 仏画のサイズと全体像が分かるように人物を入れて撮影しました](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_4b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 5 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_5b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 6 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_6b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 7 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_7b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 8 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_8b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 9 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_9b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 10 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_10b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 11 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_11b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 12 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_12b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 13 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_13b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 14 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_14b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 15 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_15b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 16 - アップにして撮影しました。非常によく描き込まれています](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_16b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 17 - 端っこのあたりを手で持ってみました](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_17b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 18 - 端っこのあたりを手で持ってみました](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_18b.jpg)
![〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm] 19 - 裏面です](https://www.tirakita.com/np_tanka/Photos/np_tanka_332_19b.jpg)
〔一点物・美術館収蔵品級〕タンカ - 釈迦成道図[73x90cm]
■釈迦成道図
このタンカ(仏画)は、仏教における重要な教義や物語を視覚的に表現した作品です。特に、中央には大きな仏像が描かれており、その周りには仏教の教えや物語が描かれています。このスタイルは、仏教徒が仏法を理解するためにしばしば制作されます。中心の仏像は、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)であり、仏教の創始者を象徴しています。釈迦の姿は静かで穏やかであり、瞑想的な座禅の姿勢をとっています。この姿勢は、内面的な平和と悟りを象徴します。
周囲に描かれている多くの小さな場面は、釈迦の生涯や教義、仏教の重要な出来事を描いたものです。例えば、仏陀の誕生、修行、悟りを開く瞬間、または仏教の教えを広める様子が描かれていることがよくあります。絵の下部に見える活動的なシーンは、人々のカルマや輪廻に関連する表現であり、仏教における「因果応報」や「輪廻転生」を視覚的に示していると考えられます。
また、赤い背景は非常に象徴的です。赤色は仏教において「情熱」や「力」を示す色とされ、仏の教えを強く伝えようとする意図を感じさせます。
このタンカは、仏教の全体的な教義や生死、解脱への道を表現しており、瞑想や修行の一環として使用されることが多いと考えられます。
■タンカとは
タンカとはチベット仏教の教えを目に見える形にすることでその教えを理解しやすくすることを助けるもの、そしてチベット僧の重要な行いの一つの「瞑想」の手助けをするものです。タンカの図柄には色々なものがありますが、代表的なものにはチベットの高僧であるミラレパを描いたものや、千手観音などの神様を描いたもの、そしてヤントラやマンダラと呼ばれる図形を描いたものがあります。私たち日本人にとってはマンダラなどの図形を書いたものが人気ですが、本場ネパールやチベットでは神様を描いたものが人気なようです。
たてxよこ | 約73x90cm ※こちらに表示した大きさは、キャンバスの端から端までをはかったものです。絵師の方が切ったキャンバスですので、真四角ではありません。 |
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素材 | 岩絵の具、白土と膠を混ぜたものを布に塗ったもの |
備考 | タンカ作成の過程で裏面に軽く絵の具がついていることがございます、手作りゆえの特性になりますのでご了承ください。また、実際に現地のギャラリーや寺院で掲示されていたものは端っこの部分の折れなど、経年を感じさせるものもございます。そのようなお品は特別な一品としてより大切にしていただければ嬉しく思います。 |
商品サイズ | 約90cm x 73cm x 0.30cm 約200g |
ネパール
ネパールにはチベット仏教が深く社会の中に根付いています。写真はスワヤンブナートと言う仏塔ですが、その中に目が描いてあるのが見えるでしょうか? この目は仏陀の目、ブッダアイと呼ばれる神聖なものブッダアイはネパール中で発見する事ができ、ネパールを旅行しているといつのまにか好きになってしまう、ネパールを象徴する特別なデザインです。当店も実はブッダアイのファン。なので、ブッダアイの商品、色々取り扱っています

■仏教徒の宝 タンカ
今日は仏教徒の宝であり、素晴らしい仏教美術であるタンカ(仏画)の工房を訪問したレポートです。タンカと言っても、聞き慣れない単語だと思いますので、まずは少々説明させてください。
タンカって何ですか?

タンカはチベット仏教の仏画でね、チベット仏教徒にとっては、非常に大切なものなんだよ。
瞑想する時に使う道具でもあり、旅のお守りとして携帯したり、その家の家宝としたり。もちろんチベット僧院には沢山のタンカが収蔵されているよ

凄い細かく描かれていますよね

そうなんだよ。タンカはそれを描くことも修行だから、とにかく細かく、詳細に描きこまれているのが特徴なんだ。
絵の中に仏様が何柱もいらっしゃると思うんだけど、その全ての神様が隙なく描きこまれているよね。
アート性が素晴らしくて、今は諸外国のコレクターにとても人気なんだよ
■タンカははるか昔から
ネパールでタンカに最初に出会ったのはいつの頃でしょう。1990年代中盤にバックパッカーとしてネパールを訪問した際のことだったと思います。その頃のネパールはまだ十分な電力がなく空港を降り立ったら街の半分は暗いまま。空港からの道路は砂利道で、ボロボロのタクシーでガタガタと、街に降りて行ったことをことを思い出します。
ネパールの街って不思議なものでして。街でもあり宗教空間でもあります。街の所々にストゥーパがあり、道路の端っこには仏塔が建てられ、ちょっと小道に入ると小さな神様が待っているという塩梅です。
30年ほど前の開発されてない頃は、本当にそこが一国の首都なのか、それとも巨大な宗教都市なのか判別できないような、何とも言えない不思議空間が広がっていました。
以前に比べると多少モダンにはなりましたが、現代においても、その不思議な街の感じは大きくは変わらず。神様と出会える小径や、街角の仏塔などはそのままです。
その街中で薄暗い光の中で見つけたのが、タンカでした。古いキャンバス地に、小さな小さな神様が数多く描かれ、仏画を持った手の中で、絢爛豪華な仏教世界が展開されていたのです。


これはなに?

タンカっていうんだよ。我々、仏教徒にとって大切なものなんだ。中に仏様が描かれているのだけど。これを持って、我々はチベットから旅してきたんだ

これって、いつ頃から描かれているの?

いつ頃からって…。そんなの解らないよ。もう、はるか昔だろうなぁ…
壁にはいつ描かれたものともしれないタンカがかかっていました。
彼が言ったとおり、タンカはチベット密教の大切で伝統的な仏具なのだなと肌身で実感するのです。
■ネパールの古都を訪問する
そんな仏画との出会いからかれこれ30年。素敵なタンカを求めて、ネパールの古都を尋ねてきました。尋ねたのは、ヒマラヤの山中にあるカトマンズ盆地の中心に位置する古都パタンです。古都パタンはユネスコ世界遺産にも登録されてるネパールの古都で、金属製品を作る人や、神様を作る人、木工芸人など、数多くの職人たちが住んでることで有名な町です。
まずは、パタンの町の中心部を散歩します。パタンは昔からの建物が本当に素晴らしい場所です。
街の中はまるで迷路みたいで小道が色々なところにあります。手作り石鹸を作っているお店や。今風の素敵なカフェもあったりしますが、それ以上に昔ながらの宗教都市感が強いところです。迷いながらもタンカのアトリエに到着しました♪♪♪
■タンカのアトリエにて
タンカのアトリエでは、男性が集中してタンカを描いていました。

こんにちは! 日本から素敵なタンカの制作工程を知りたくてやってきたのですが、色々教えて下さい

まず、タンカを描くのに必ず必要なものは、絵の具だよね。高級なタンカと、安いタンカでは使われる絵の具が違うんだ。安いものはポスターカラーを、高いものは岩絵具や宝石を砕いた顔料を使うんだよ。
青色はアフガニスタンから伝来のラピスラズリを、緑色はマラカイトを、赤は虫から取れるコチニールを使うんだ

へぇ…。ポスターカラーだと、安いって言うことでいいのですか?

いや、そうでもなくて。ポスターカラーのほうが描きやすいので、絵師によってはポスターカラーを使って大変高品質な作品を作っている人もいるよね

なるほど…。キャンバスはどんな感じなのですか?

小さなタンカは画用紙サイズだから普通に描くけど、大きなタンカは枠に張ってから描くんだよ。
良いタンカを描くにはまず下地が重要だよ。下地がしっかりしていないと、きちんとした作品ができないからね。
絵が曲がっていないか、円は真円か、構図が崩れていないかも大切だけど、まずは下地!
■タンカのアトリエにて
カトマンズの郊外にあるタンカの工房では、若い女性が部屋の中で黙々と絵を描いていました。描いているのはチベット医学の図です。アトリエの別の場所で描かれていたのは、六道輪廻図でした。六道輪廻図は、仏教の輪廻転生の考え方を一枚の絵柄にしたものです。


この人達は一日中ここにいるの?

もちろんだよ
こちらの写真は千手観音を描いているところです。髪の毛の先ほどの細い筆で千手観音の腕を一本一本描いていました。


一枚作るのにどれくらいかかるの?

小さなもので10日。大きなものになると半年以上さ。制作中の一番大きなものは3年かけているよ
ガラスのペンには絵の具は付いていませんが、強く描くことによって、金色がなめらかに変化し美しく反射するようになります。時間をかけて絵の全面に施すことによって大変ゴージャスなタンカが出来上がるそうです。
一筆一筆、丁寧に描いて出来上がるタンカ。汗と時間の結晶なんだなぁとしみじみと感じます。伝統を守り続ける人々の姿が印象的なアトリエ訪問でした。