インドのレトロゴールド裁ちばさみ（MARUTI製）

何て武骨なハサミだろう。
写真のようなキラキラゴールドのイメージで購入するとガッカリします。

箱もハサミも流石インドクォリティ！下箱に貼り付けられた紐で上蓋が開かないようになっているのは何とも気が効いている。しかし、その箱そのものが、ハサミ油にまみれ、湿気て今にも破れそうな頼りなさ。案の定、指輪が突き抜けて下箱に穴が空いている。
この愛らしい三角形の箱、保管に使用すべきか、処分すべきか悩ましい。

肝心のハサミはというと、フローリングの溝で立つ程の刃の厚み！(片方6mm)それに反してびっくりする程、貧弱な持ち手。固くて重くて痛いの三重苦。使いやすさに関して言えば日本製の裁ち鋏とは比べものにならない。箱から出した時、刃が行き過ぎて噛み合っておらず、買って失敗だったか？と、一瞬思いました。

ハサミは使い手によって育つ！この信念でひたすら布を試し切り。直ぐに親指と人差し指と小指が赤く凹んだ上に、金属汚れでずず黒くなりますが、それなりに良く切れます。
痛くないように糸か紐でも巻こうにも、それではせっかくのゴールドの意味が無くなると思えば、これまた悩ましい。
メイドインジャパンの恩恵を享受できる国に生まれながら、インドクォリティに愛しさを感じる我が身も悩ましい。
布を大切にする国インドで作られたハサミだからこその使いやすさが、きっとあるはず！と期待しつつ、私の手に馴染むよう、これからいっぱい大事に使わせていただきます。

試し切りしている内に刃の先端は揃い、行き過ぎないようになりました。

日本製といい意味でインドらしいと思いました。よく切れます。

カッコイイ^ ^

前から 欲しかったので^ ^

実物は 大きい！

油まみれです。錆び防止には必要です。
箱はよれよれです。牛乳パックで紙漉きをしたかのような凸凹した紙でできた箱です。とても味があります。

さてハサミですが、よく切れます。ハサミの切れ味を試す時はティッシュペーパーを切るのですが、サクッと切れました。ティッシュペーパーは薄くて柔らかいので、切れ味が悪いハサミでは、意外と切れないんです。

そして、左手でもっても両手で持っても切れます。これは刃と刃が隙間なく密着できているからなんです。

あとは、研いだりねじを締めたりしながら、末永く愛用したいと思います。