唐辛子(チリ)

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唐辛子(チリ)(19)

■唐辛子はインドやネパールで、たくさん使われています

唐辛子は、インドやネパール料理で多く使われており、家庭や料理の好みによって様々な種類の唐辛子が使われてます。さらに、料理だけでなくインドのヒンドゥ教や、日本の地方などでも「魔よけの飾り」として使われている地域があります。しかも、唐辛子は美容や健康に効果的！

このページでは、唐辛子の購入方法・通販、効能やレシピ、歴史や保存方法まで、唐辛子の魅力をあらゆる面から深掘りしていきます。

■唐辛子の歴史

唐辛子の原産地は、南アメリカの熱帯地域であるペルーやメキシコです。唐辛子が広く知られるようになったのは15世紀頃、コロンブスによってヨーロッパへ広まり、胡椒と見間違えたことから、世界中で胡椒と混同した呼び方、英語の『red pepper（レッドペッパー）』と呼ばれるようになりました。

こうして唐辛子は世界中へ広まり始め、日本へ入ってきたのは16世紀半ば、豊臣秀吉が朝鮮から唐辛子を持ち帰ったという説や、ポルトガル人が伝えたという説もあり、未だはっきり解明されていない謎多き唐辛子です。

■唐辛子の辛さ単位（スコヴィル値（SHU））や種類

唐辛子は、草木からなる実で品種は多く、栽培環境によって辛味や風味が異なります。辛味がないものでは、私たちに馴染み深いパプリカやししとう、ピーマンも唐辛子の品種として挙げられます。唐辛子の中でも、辛味のある品種がスパイスとして使われます。

辛さを示す世界基準の単位が『スコヴィル値（SHU）』で、数値が高いほど辛いという事です。とはいえ、スコヴィル値と言われても、なんだか感じが掴めませんよね。

日本で採れる唐辛子『鷹の爪』の辛さ。十分辛いのですが、スコヴィル値でいうと4万〜5万です。ちなみに、唐辛子の仲間であるピーマンのスコヴィル値は0。ピザに使うタバスコは1000程度。これらと比較すると、これから紹介するギネスレベルの唐辛子がどれ程辛いのかお分かりいただけるかと思います。ここでは、唐辛子の種類とスコヴィル値を併せてご紹介します。

【キャロライナ・リーパー】

スコヴィル値：156万9300〜220万
2013年8月、世界一辛い唐辛子としてギネス記録されてます。「ゴーストペッパー」と「ハバネロ」かけ合わせです。最初の一口は甘く、ジューシーだとか。名前に含まれる「リーパー」は大型の鎌を持った死神を意味します・・・
これを食べた人は、「溶岩を食べたようだ」「太陽を舐めたみたいだ」とコメントを残したようです。

【ドラゴンズブレス】

スコヴィル値：248万
2017年に最も辛い唐辛子としてギネスに認定。
ドラゴンブレスって「ドラゴンの息」ですもんね。このレベルまでいくと調理に使用するのには防護服が必須。
呼吸困難や涙が止まらなくなり目を開けられない、めまいや皮膚炎症などを起こす可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。

【ペッパーX】

スコヴィル値：318万
唐辛子の新品種で開発に10年かかったのだとか。スコヴィル値ではキャロライナ・リーパーやドラゴンズブレスを抜いて圧倒的な辛さを誇ってますが、未だギネス認定はされていないようです。
カプサイシン濃度が高くあまりに辛いため、食べると命の危険があり、今現在は加工されたソースだけが提供されているそうです。

■唐辛子のパウダー、ホール、生唐辛子の特徴

唐辛子は、生の唐辛子、乾燥させてパウダーやホールにしたもの、主に3種類の形で販売されています。

唐辛子パウダー

粗挽きタイプや、非常に細かい粉末パウダータイプがあり、チリパウダーなどと呼ばれます。
カレーやエスニック料理だけでなく、ラーメンやサラダなど様々な料理に使いやすく、料理に馴染みやすいのが特徴です。ササっと一振り料理に入れるだけで、手軽で簡単にスパイシー料理を作ることができます。

唐辛子ホール

ホールは、唐辛子の姿そのままです。ホールそのまま、または自分好みの大きさに切って利用することができます。細かく切れば切るほど辛味や風味が増します。鮮やかな赤色で料理に彩りを与え、味を一段とひきたてます。

生唐辛子

生唐辛子は、草木に生える唐辛子を摘み取った生の状態の唐辛子です。ホールの唐辛子と同じ要領で使用することができます。フレッシュな唐辛子を味わうことができますが、新鮮野菜と同様、日持ちしにくく、保存方法にちょっとしたコツが必要です。生唐辛子の保存方法は下の方で紹介しますね。

■唐辛子は湿気が大敵！生唐辛子と乾燥唐辛子の保存方法〜冷凍・冷蔵・天日干し〜

唐辛子の保存方法は、ホールやパウダー、生唐辛子によって保存方法が異なります。

1番長持ちするのは乾燥唐辛子のホールタイプ！

唐辛子は、乾燥されたホールタイプの唐辛子が1番長持ちします。上手に保存すれば2、3年は持つでしょう。
事前に乾燥している唐辛子を購入すれば、自分で乾燥させる手間が省けるのがメリットです。
ホール唐辛子のベストな保存方法は、湿気、水分、光を防ぐこと。なので、ジップロックや空瓶に密封して空気になるべく触れないようにし、常温で、直射日光を避け、冷暗所で保存するようにしましょう。市販の乾燥剤と一緒に保存するとさらに湿気から守られます。

唐辛子パウダー

パウダー状の唐辛子はあらかじめ瓶やボトルに入ってるので、保存しやすく使うぶんだけ料理に振りかけるだけなので、何かと使いやすいです。ただ、ホールと比べると細かくカットされているため、風味が落ちやいのがやや難点です。半年から1年で使い切るようにしましょう。ホールと同じく、湿気、水分、光を避けることが重要です。また、熱にも弱いので、火を扱う場所からなるべく遠ざけるようにしてください。

生唐辛子

生唐辛子は水分を拭き取り、ジップロック等の袋に入れましょう。
冷蔵庫で約1週間程度しか日持ちしないので、早めに使い切る必要があります。生の唐辛子が大量にある、日もちさせて長く使いたいという場合は、乾燥させるか冷凍するとよいでしょう。

・生唐辛子を乾燥させる場合
天気が良い日の日中、唐辛子をザルに広げ風通しの良い場所でひたすら天日干しにします。
日が沈んできたら取り込んで、次の日にまた天日干しにする、というのを数日間続けますので、若干手間がかかります。大きさにもよりますが、だいたい4、5日でカラカラになります。中に水分が残っているとカビが生える原因になるので、表裏にし日光にガンガン当ててしっかりと乾燥させるようにしましょう。

・生唐辛子を冷凍させる場合
外気に触れないようにサランラップで1本ずつ唐辛子を包んで冷凍します。1本ずつ包むのは手間がかかりますが、使うぶんだけ取り出して使えるのは良いですよね。料理に使用する際は、冷凍状態のままカットし使用することができます。

■唐辛子の効能や栄養価はすごい！〜 メリットとデメリット 〜

唐辛子を食べると体が熱く燃えるようになるのは、唐辛子に含まれる『カプサイシン』の辛さ成分によるものです。
唐辛子を口へ入れると、口がピリッと痛くなるのは粘膜がカプサイシンによって刺激され、軽い火傷の症状が口の中で起こっているためです。

カプサイシンは交感神経を活発化させる
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンが消化器へ入り刺激を受けると、自律神経に伝わります。

自律神経には2つの神経系があります。

・交感神経　昼の神経（体を活発化させる働き）
・副交感神経　夜の神経（リラックスさせる働き）

このうち、カプサイシンは昼の神経を活性化させる働きがあります。ここでは、交感神経が活性化することで起こる、唐辛子の効能を紹介します。

メリット?食欲増進・疲労回復 カプサイシンで舌や胃が刺激されることで、胃液や唾液の分泌を促し自然と食欲が湧いていきます。
特に、暑い季節に夏バテになり食欲がないときでも辛いカレーなど、辛い料理を食べたくなるのはそのせいでしょうね。

メリット?冷え性対策
カプサイシンを摂取すると、血流の流れがよくなるため、体がポカポカと暖かくなります。
辛いものを食べると皮膚表面から汗がブワッと出てくるのもカプサイシンの影響です。血流の流れが原因で起こる肩こり持ちの方や冷え性の方は、積極的に唐辛子を食べるようにするのがオススメです。

メリット?美容効果・アンチエイジング
唐辛子は、アンチエイジングや美容効果のある成分としても注目されています。
上でも述べた通り、唐辛子を食べると体が温まり発汗作用も強まるので、新陳代謝も活発になりお肌のターンオーバーが促され、美肌効果も期待できます。

メリット?減塩・高血圧予防効果
辛味のあるスパイシーな料理を食べることによって、塩分の取過ぎを予防することができます。
塩分の代わりに唐辛子やニンニク、ショウガなどの複数のスパイスと組み合わせることによって、塩分を控えることができます。さらに、カレー粉や風味高いスパイスを応用することで、味に変化がつき料理の味わいが広がります。唐辛子などのスパイスを上手に活用することで、食生活の改善をサポートし、高血圧予防にも繋がります。

メリット?肥満防止効果
唐辛子は、エネルギー代謝を促進し、脂質の分解を促進するホルモンの分泌を高めるため、肥満防止効果も期待できます。
また、カプサイシンが胃の神経を刺激することで、過食を防ぐのに効果的とも言われています。

■食べ過ぎには注意！デメリットもあるんです

カプサイシンは刺激成分でもあります。唐辛子を食べすぎた後って、胃が痛くなったり大きいトイレの時に痛くなったりしませんか？これは、唐辛子が胃を荒らしていることが原因です。カプサイシンは、人の消化器官で吸収されにくい性質があり、消化されないまま大腸へ到達すると下痢を引き起こす場合があります。

とはいえ、辛い料理って美味しいですよね。
体調を崩さないように、食べ過ぎに注意して適量を食べるようにしましょう。

■唐辛子は食べるだけじゃない！防虫・防カビ・防寒対策グッズとしても大活躍！

・防虫効果

米びつの中にホールの唐辛子を入れることで、虫が湧かなくなります。米1キロあたり1本くらい唐辛子を入れておくとよいでしょう。
また、衣服の防虫としても使えます。来シーズンまでタンスの奥にしまっておく衣類などに、ティッシュに包んだ唐辛子を置いておくと効果的です。

・防寒対策

ホール状の唐辛子をガーゼや薄手のハンカチで包み、靴のつま先に入れ履いてみてください。しばらくすると、じんわり暖かくなります。

■唐辛子の選び方

・生の唐辛子

ヘタの部分を観察し、色が黒ずんでいたり萎びているものは収穫して日が経っている可能性があります。次に。実の色が色鮮やかで、ハリやツヤがあるものを選びましょう。

・乾燥唐辛子のホールやパウダー

自分がどういった料理に使うのか、それによって選ぶのがオススメです。
私個人は、パウダーとホールの2種類常備してて、パウダーは炒め物などの料理をしてて、急に辛さが欲しいって時に使ってます。
ホールは、じっくり煮込む料理や、料理の見た目のアクセントで赤色が欲しい時に大きめに切って使ってます。

■唐辛子の使い方・お料理レシピ

唐辛子はエスニック料理だけでなく、中華、和風、洋風、あらゆる料理に使うことができます。

唐辛子オイルは万能調味料

キレイに洗った唐辛子をオリーブオイルや、ごま油、米油など、自分の作る料理と相性の良さそうな油に唐辛子を数本漬けておくだけで、ピリリと辛い万能調味料を作ることができます。

この時に、にんにくやハーブなどを一緒に入れるのがオススメです。キッチンに常備しておくと、炒め物やドレッシング、パンチのある料理にしたいときに大活躍します！

■唐辛子のまとめ

このように、健康促進、防虫・防カビ・防寒の効果まである唐辛子。ティラキタでは、インド直輸入の様々な唐辛子を取り扱っております。

料理の必需品である唐辛子、ぜひご活用くださいませ。