「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

 旅に出て一番困ることって何?お金がなくなること?命がなくなること?うん、そりゃどっち、前者は、国際電話で日本に吠えれば何とかなると思う。後の方は、撃たれたり襲われたら一たまりもないが寄生虫や感染症の怖い病気でも事前に予防すれば命を落とすこともない。そう思って、横浜は関内の貿易センタービルの3階にある(財)日本検疫衛生協会 横浜診療所へ向かいました。

受付で「長期で旅行に行くのですがどの予防接種を受けたらよいでしょう?」とたずねたら「先生が相談にのりますから、しばらくあちらでお待ちください。」とソファーをすすめられました。しばらく待つこと数分・・・つい立の奥からててててと老人が向かってきて「さささどうぞ、で、君たちどこ行くの?年いくつ?」と診察台に白い紙を一枚だして聞いてくる。行き先を告げると先生が事細かに感染病の危険を資料を交えて切々と語ってくれ、予防接種の計画を都合のいいように立ててくれた。  

その予防接種計画によると、出発まで時間がないのであまり打てないが、黄熱病は必ず受なきゃならない。これは、受けて1週間〜10日で副作用が出るから出発の20日前くらいに受けて、予防接種を全部打ち終わった後に受ける。破傷風は、受けたほうがいいので今日、受けて行く。で、今はやりのA型肝炎なんかも受けたほうがいい、2回打てばまあ大丈夫、3回打てば確実に大丈夫でも時間ないから2回打とう。破傷風といっしょで大丈夫なので今日一回目を受けよう。2回目は1回目を受けてから2週間以上間をあけて受けること。コレラと狂犬病は、受けたほうがいいが時間がないので自分たちで気をつけるように。 簡単に言うと、7月16日に破傷風とA型肝炎の1回目を受け約二週間後の7月30日にA型肝炎の2回目を受け、出発約20日前の8月10日に黄熱病を受ける。ということです。

 破傷風の予防接種は、小さいころに一度受けるらしいのですが10年くらいで効力が落ちて基礎免疫に変わってしまうのだそうです。基礎免疫に落ちてしまうと破傷風になって治療を施しても免疫が働かないそうです。日本にもまだ、破傷風ウイルスは、存在するらしいので日本にいても定期的に受けたほうがいいといっていました。  今までのA型肝炎は、他人の体で作った抗体をワクチン接種していたので接種後に抗体がすぐなくなってしまってあまり効きめがありませんでした。最近は、毒素がなくなったA型肝炎の菌を接種して自分の中で抗体をつくる新しいワクチンが出来ました。これによって強い抗体ができ効き目は大きくなったそうです。  黄熱病は、生ワクチン(生きてる菌)を接種して、軽い黄熱病にかからせて抵抗を作るタイプの予防接種で、接種後約一週間くらいに軽いかぜの症状が出ます。これを受けると10年は効果があるそうです。イエローカードも作ってくれます。 どれもこれも、注射嫌いの私には痛くつらいものでしたが、受けないともっとつらいので我慢して受けました。 マラリヤのことも詳しく教えてくれるので、いろいろ聞いてきました。