「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

エルサルバドルモバイル総まとめ 99.12.2

 電源:評価3

 電源は110Vで、コンセントの形も同じと、日本の機器を繋ぐのになにも問題はありません。電源の安定度もそこそこ良く、日本から持って行った機器をそのままつないでも問題ありません。

 エルサルバドルもグアテマラと同じ様に、コンセントのない安宿がありますので安宿に泊まる際にコンセントの有無を確認してから泊まった方が良いと思います。

公衆電話&治安:評価1

エルサルバドルの公衆電話。機械はメキシコと一緒。パソコンを置く台がないのがメキシコとの違い。

 エルサルバドルの治安ははっきり言って良くありません。街ゆく人の半数位は肩掛けカバンを自分の前につけてスリを防いでいますし、大きな荷物を持って歩いている人はほとんど居ません。ホテルも夜の8時半に扉を閉めてしまうところもあります。夜になると、銃を持った奴がうろうろして居る所もあり、夜出歩くのは襲ってくれと言わんばかりです。この国はつい5年前まで内戦をしていたので、銃火器を使った強盗は非常に多いと言われています。

 公衆電話はメキシコと同じものを使用しているので、音響カプラーとの相性は良いと思われるのですが、上記のような治安の中で公衆電話を使用してモバイルする気にはとってもなれませんでした。

電話での接続事情:評価2

 電話のモジュラーは日本と同じRJ-11型なので問題ありません。ですが電話での接続は、APの少なさと電話料金の高さに問題があります。まず、エルサルバドルにはGricのAP(アクセスポイント)はありません。iPassのアクセスポイントはサンサルバドル市内に2つ。グアテマラはAPが一つだけだったのでそれに比べればマシ、と言う感じです。

 iPassのAPは、私が繋いだ時は、問題なく繋がりましたが、プロバイダの回線が非常に細いらしく、28800bpsで繋がっていても通信速度は非常に遅かったです。遅い日だと5分で100KBの送受信がやっとでした。3日間つないでみて、そこそこ速かったのが1日、使い物にならなかったのが2日。そこそこ速かった日でも7分で200KBの送受信が出来ると言った具合でした。

 あと、エルサルバドルは公衆電話がいたるところにあるので、電話屋と言うものがありません。インターネットカフェを利用せず、電話回線で接続しようとする場合、電話屋がないと、通常の旅行者は基本的にホテルで接続するしか方法がなくなるのですが、ホテルでの電話代は非常に割高になります。私が泊まっていたHueboPanamericanoと言うホテルの場合、1分2コロン(30円)でした。

インターネットカフェ:評価1


サンサルバドル市内のインターネットカフェ。17インチモニター使用、CPUはceleron333でした。

 旅行していく中で気がついたのですが、インターネットカフェは基本的にツーリストの集まる所に多くあるようです。ツーリストの行かない所にインターネットカフェはない、と言っても過言ではないと思います。

 エルサルバドルは、これと行った見所がない、国土が狭い、治安が悪いとツーリストが避ける3拍子が揃っているため、ほとんどツーリストを見かけません。ですので、エルサルバドルの首都サンサルバドルにインターネットカフェが3軒あるのみで、他の所ではインターネットカフェを見かけませんでした。

 また、サンサルバドルのインターネットカフェはどれも市の中心部から遠く、便利なのは一軒もありませんでした。当然、ツーリストがいないので日本語が扱える様になっているマシンを持っているインターネットカフェはないと考えておいた方が良いと思います。

総合モバイルしやすさ:評価1

 エルサルバドルはWebメールを利用する人には厳しい国です。インターネットカフェの絶対数が非常に少ないですし、日本語を扱える機械がないと言うのがその理由です。ですが、サンサルバドルに滞在し、ローマ字でのメールやり取りでも構わないと言うのであれば、数軒あるのであたってみると良いでしょう。インターネットカフェの情報はサンサルバドル市内にある観光局で教えてくれます。

 自分のPCを持って行く人は、自分が入っているプロバイダがiPassをサポートしている事が絶対条件になります。APは2つあるので接続するのは問題ないですが、日本との回線が細いのであまり巨大なデータを上げるのは控えた方が良いと思います。

 上記の問題を考え、評価は1とします。

モドル