「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

ベネズエラモバイル総まとめ 2000.7.9

電源:評価5

 ベネズエラの電気は110V60Hzと日本とほぼ同じで日本の機器はそのまま使用できます。エクアドルや一部の国を除いて南米のほとんどの国は220Vなので、珍しい部類に入ります。コンセントの形は日本の物と同一の物でコンセント変換プラグは必要ありません。すなわち、ベネズエラにおいて電気機器は日本と同じ感覚で使用できます。

  さすがに南米の中で唯一先進国の仲間入りをしている国だけあって、電圧の上下動はほとんどありません。ただ、インターネットカフェによっては電圧安定機(ボルテージ レギュレーター)を使用している所もありますので、ある程度電圧は上下するのかもしれませんが、私達旅人が気にするレベルではないと思います。

治安:評価3

 ベネズエラの治安は、カラカス、マラカイボなどの大都市ではそんなに良くありません。カラカスの街は夜になると全て閉まり、街を歩く人も居なくなりますし、コロンビアから流入してくるコカインやクラック等の麻薬問題もありますので手放しで安心して歩けるレベルではありません。

 カラカスやマラカイボなどの大都市では夜になったらホテルに帰るのに歩いて帰らず、必ずタクシーや最低でも地下鉄を利用する等の安全を考えた行動をした方が良いでしょう。また、人込みの中では他の南米諸国と同じ様にひったくり等の強盗にあう事もありますので、貴重品は出来る事なら持って歩かず、持って歩くのならカバンは必ず前に掛け、その上から手をおいておくなどの自衛策を講じた方が良いでしょう。

 大都市を抜けると治安は大分良くなります。私達が滞在したシウダードボリバールでは日中、車を路上駐車しておいても問題ない位でした。ただ、それも夜中になると多少治安が悪くなるらしく、「夜は車上狙いが居るので、必ず駐車場に入れる様に」と言われましたが。昼間、街中を歩く分にはまったく危険は感じませんでした。 

電話での接続事情:評価 4


公衆電話でカプラーを使ってインターネット。相性はまったく問題なく、電話の使い方も分かり易い。

 モジュラーはRJ-11、2線式ととくに問題ありません。電話代も市内通話で1分100Bs(18円)位と高い物価の中では逆に安く感じられる位の金額です。APもGricが5つ、iPassが2つと十分な量あり、両方ともベネズエラ国内どこからでも問題なく通信できました。

 ベネズエラの公衆電話は番号カード式電話と、ICカード式電話の2種類がありますが、ICカード式電話の普及率の方が高いです。公衆電話の下にはパソコンを置ける様な台があり、カプラーとの相性も良く、場合によっては12000Bps位で通信できます。

 ただ、大都市の中は多少治安が悪いので公衆電話で通信する事を極力避け、ホテルの電話を借りたりして通信した方が良いでしょう。

インターネットカフェ:評価不可能

 ベネズエラにもインターネットカフェはありますが、その絶対数は1つの都市に数軒と少なめです。私達は車の中で旅行し、人気のなさそうな所の公衆電話でモバイルしていましたので、インターネットカフェは1軒だけしか使用しませんでした。

 カフェの料金は1分70Bs(10円)位と多少高めだと思います。また、ベネズエラは南米の中でも先進国に入るような国ですので、セキュリティがどうこうと言ってLAN接続させてくれない場合が考えられます。

 また物価が日本と同レベルではないものの、オーストラリア並なので、日本人長期旅行者が少なく、GlobalIMEが入っていて日本語可能なPCを持つインターネットカフェはまずありません。シウダードボリバールで日本語使用可能なカフェが一軒ありますが、それも私達がGlobalIMEを入れたのでそのうち出来なくなってしまう可能性が大きいです。

総合モバイルしやすさ:評価 3

 ベネズエラは電話のモジュラーは日本と同一、電気は110V60Hz、コンセント形状は日本と同一とPCを持ち歩いている人にとっては特に問題ない国だと思います。ただ、一応先進国に属する国なので、インターネットカフェの数は少なめ、電話屋は皆無と他の南米諸国の様に街に出れば通信出来ると言った感じではありません。安全の事を考えると、ホテルの中から電話で通信するのがベネズエラでのお勧め接続方法だと言えます。

 自前のPCを持たずに、インターネットカフェでWebメールを使用する人にとってはその絶対数が他の南米諸国よりも少ない&日本語が使用出来る端末がほとんどないと言うことで多少の苦労があると思いますがまったく通信出来ない訳ではありません。また、カフェの値段は1分70Bs(10円)位と多少高めです。

 と言う事で、ベネズエラの総合モバイルしやすさは3とします。

モドル