「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

ペルーモバイル総まとめ 2000.3.29

電源:評価2


コンセントはこの形。日本のコンセントは問題なくささる。

 ペルーは日本と違って、電圧は220Vです。コンセントの形はC型(日本のコンセントの差込口が丸棒状になったもの)と、日本の物との混合型でコンセント変換プラグは必要ありません。

 コンセントの形が一緒であっても、電圧が違うので日本の電気機器はそのまま使用出来ませんが、最近のパソコンなどに多いワールドボルテージ対応の機器だったら問題なく接続できます。ですがその他の220Vに対応していない機器はほぼ確実に壊れますので、繋いではいけません。繋ぐ場合は日本から変圧トランスをもって来る必要があります。

 電源は電圧の上下動はそんなにないものの、停電が時々あります。アレキパ、リマ、チバイ、イカ、ナスカでは停電はなかったものの、クスコではしばしば停電がありました。停電と言ってもそんなに長く続く物ではありませんが、クスコではどのインターネットカフェでもUPS(無停電電源装置)を入れていました。

 また、雨季の終わりには標高の高い地域でしばしば雷が鳴ります。心配な人は携帯型のサージプロテクターを持って行くと良いでしょう。

治安:評価2

 ペルーの治安は以前に比べれば非常に良くなったものの、現在でもそんなに安全ではありません。私達がクスコに滞在していた時、身の回りで2件の首締め強盗がありました。(首締め強盗とは、歩いていると後ろから首を締められ失神させてから貴重品を持って行くと言った荒っぽい手口の強盗の事。)

 2件の首締め強盗はみつかりやすい路上でやるのではなく、タクシーの中で強盗を行う(当然運転手もグル)ものです。タクシーに乗る時はちゃんとナンバープレートを確認してから乗りましょう。

 他クスコやリマ等の旅行者が良く来る大都市では、旅行者を狙った軽犯罪が後をたちません。市場の中で財布をすられたとかの話は本当に良く聞きます。財布から絶対に手を離さない、カメラからも手を離さない、必要以上のお金は持って出ないの3原則が大切です。

 とは言う物の、ナイフで脅して強盗する等の凶悪な犯罪はあまり聞きません。ですので、ペルーは危険だとあまりおびえずに、「貴重品を持ってあるかなければ良いんだ」と割り切って旅行すれば良いのだと思います。

電話での接続事情:評価2


ペルーの公衆電話。チリの電話にそっくり。

 電話のモジュラージャックはRJ-11型と日本と変わりありません。AP(アクセスポイント)は、iPassが2つリマにあるのみで、Gricはありません。

 iPassでアクセスするのはどの都市からでも全く問題ありませんでしたが、インターネットをしたければどこにでもあるインターネットカフェに行って繋がさせてもらえば良いわけで、あまり電話の使用価値はありません。

 電話で接続する際の問題として、ペルーにはあまり電話屋がない(若しくは非常に少ない)事が挙げられます。この国は、公衆電話が非常に充実しているのですが、そのかわり電話屋を全く見かけません。公衆電話があれば電話屋の必要はないので、当たり前なのですが、LAN接続ができないモバイラーにとっては街中の公衆電話かホテル内の電話で繋ぐしかなく非常に不便です。

インターネットカフェ:評価5

 ペルー国内には旅行者が行くと思われる所どこにでもインターネットカフェがあります。私達が行ったのは、南部ペルーが中心ですが、電気がないティティカカ湖の中のタキーレ島になかっただけ(ちなみにここには公衆電話もない)で、後はほとんどありました。

 私が行った場所でインターネットカフェがあるのを確認したのは以下のとおりです。後ろの軒数は、確認したカフェの軒数と、日本語入力の可否です。

  • リマ(多数、日本語不可)
  • クスコ(20軒以上、日本語可半数)
  • アレキパ(10軒以上、日本語不可)
  • イカ(1軒、日本語不可)
  • ナスカ(2軒、日本語不可)
  • チバイ(1軒、日本語不可)
  • プーノ(5軒、日本語不可)
  • アグアス・カリエンテス(マチュピチュ遺跡近くの街)(1軒、日本語不可)

 クスコでは日本語使用可能なインターネットカフェがあります。クスコ市内のインターネットカフェの約半数は日本語使用可能です。LAN接続は言えばどこのカフェでもほぼ問題なくさせてもらえますが、させてくれないカフェもありますので、させてくれなかったら何件かあたってみると良いでしょう。

 値段も1時間1$程と非常に安く、回線も非常に安定していて問題ありません。ペルーでは高い電話でインターネットに繋ぐよりも、安いインターネットカフェで接続する事をお勧めします。

総合モバイルしやすさ:評価4


高台から見たクスコのアルマス広場。周りには多数のカフェがある。

 ペルーは、インターネットカフェを使用して接続するのには何の問題もありません。LAN接続が判らなくても、LANの設定を店員さんがやってくれるケースが多いので心配いりません。マシンを持たない人でも、クスコに行けば日本語でメールがやり取りできます。

 クスコ以外を旅行する予定があり、日本語メールをやり取りしたい人はGlobelIMEを持って行くと良いでしょう。GlobalIMEのインストールは問題なくさせてくれるカフェが多いですが、インストールする前に一言声をかけて、店員さんの見ている前でインストールすると良いでしょう。

 電話で接続する場合は、自分のプロバイダがiPassをサポートしている事が条件になります。ですがペルーではどの街でもあまり電話屋が見当たらないので、街中の公衆電話か高いホテルの電話しか使用できず多少の問題が残ります

 と言うことで、カフェを使用した場合のモバイルしやすさは5。電話を使用して接続した場合のモバイルしやすさは2とします。

モドル