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中米のビール(と酒事情)紹介 99.12.18

 どこも同じブルーバード社製のボンネットバス、どこも同じトルティージャ、どこも同じフリホーレスと同じ尽くしの中米ですが、なぜかビールはどこの国も違います。まず、ビールを紹介する前に、まず中米のアルコール事情を説明しておきましょう。

 中米の国々(ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ)では、基本的にビールが良く飲まれています。ビールは355mlのビンに入っているのが一般的で、缶は1〜2割程高くなります。ビールは各国毎に、1〜4種類ほどあり、その多くはラガービールです。まれに、黒ビールやハーフ&ハーフみたいな物もありますが。

 その他のアルコールは、Ron(ラム酒)位しかありません。Ronはどの国でもその国で作った物が売られていますが、国際的に流通しているBacardi(バカルディ)と言う物が人気があります。Bacardi(バカルディ)は、その国の物に比べて基本的に高いのですが、中米、メキシコ近辺では、どこの国でも見かける事が出来ます。

 Ronの一般的な飲み方ですが、こちらの人はRonをあまりストレートで飲みません。Ron+コカコーラ、すなわちキューバリブレにして飲むのが一般的なRonの飲み方です。これはどこの国もあまり変わりがありません。私達日本人からしてみると、「なんで元の味が判る飲み方で飲まないの?確かにコーラ割りは美味しいけど、元の味が判らなくなるじゃない」と言う感じですが、こっちの人は日常的にコカコーラを飲んでいたりするので、そうやって飲んでも違和感がないのでしょう。

 ちなみに右に写っているRON、RON PLATA。これはニカラグアのチチガルパと言う所で作られている安酒。365ml入りで、20コルドバ(180円)です。この値段はなんでも高いコーン島の値段なので、ニカラグア本土では10コルドバ(90円)近辺で売られているはず。味は…安物の味。アルコール臭がぷんぷんします。これはキューバリブレにして飲むしかないでしょう、と言う感じです。

 エルサルバドルではRonよりもウォッカが好まれています。ウォッカは国産の物が非常に多くあり、またその値段も安いのが特徴です。ティク・タクと言う物が安ウォッカとして楽しまれていて、値段は300mlで7コロン(120円)。エルサルバドルは750mlのウォッカが250円からと、ほとんど酒税が掛かっていない様な値段で売られています。750mlのウォッカとビール2本が大体同じ値段でした。

 さて、それではちょっと中米のビールを紹介してみましょう。


 ベリーズのビール。BELIKIN(ベリキン)です。ベリキンは、缶入りの物がありません。ビンだけで、しかも容量は255mlの物だけしか売っていません。255mlなんてなめたら終わりって感じでさっぱり満足感がありません。(;_:)

 これは、普通のラガービールタイプのビールで苦くもなく、甘くもなく、特にこれと言った特徴はありません。普通に美味しく飲めるビールです。

 値段は一本2.5ベリーズドル(125円)と非常に高く、日本で一番安い発泡酒の値段を抜いています。あまりに高くてあまり飲めなかったのが心残りでした。


 エルサルバドルのビール。ピルセネールと、スプレマ。

 両者とも、缶入り、ビン入りの2種類があります。缶入りは上記の様に2割ほど高めになっていますが、エルサルバドルではビン入りがなかなか買えなかったのでつい缶入りを買ってしまいます。

 ピルセネールは、日本のビールに比べると苦いのにボディがしっかりしていないと言う印象。スペルマじゃなくって、スプレマは、水っぽくて薄く非常にまずいです。この国のビールで当りはありませんでした。

 値段は、1ビン5コロン(65円)、1缶6コロン(78円)とまあまあ許せる値段です。

 


 ニカラグアのビール。VICTRIA(ビクトリア)と、Tona(トニャ)。

 味はほとんど一緒で、目隠しさせられたら判別がつかないのではないかと思われるほど。

 両方とも、味は非常に美味しく、苦くもなく、甘くもなくさわやかにスッと飲めます。スッと飲めすぎて、ついついいっぱい飲んでしまいます。これを日本に輸入しても全く違和感がないのでは、と思うほど。ダイエーが輸入してくれないかと思っています。バーゲンブローの5倍は美味い!!

 値段は、缶入りが8コルドバ(72円)、ビン入りが7.5コルドバ(67円)と多少割安感がありますが、コーン島などの僻地に来るとビン入りが10コルドバ(90円)にはねあがってビックリです。

 

モドル