「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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メキシコシティーのメトロ 99.9.23
東京に地下鉄があるように、メキシコシティーにも地下鉄がありました。しかし、地下鉄は海外ではさほどメジャーな交通手段ではありません。海外で一番メジャーな大都市の交通手段と言えば当然バス。これは疑いようがありません。黒煙をもうもうと上げながら走り回る姿が印象的です。市内の交通手段がバスしかない町は非常に多いです。その次に、市電が来るのでしょうか?乗合タクシーでしょうか? で、地下鉄はその次あたりですね。珍しいところでは、カルカッタの人力車(去年あたり無くなってしまいましたが…)、サイクルリクシャー、パキスタンのスズキ(軽トラの荷台に椅子を付けて走る。)、等々がありますが、これらは一定地域でだけメジャーなだけですね。
さて、人口2000万人を擁するここメキシコシティーでは、町を網羅するように地下鉄(メトロ)が走っています。メトロは、市内の端にある4つの長距離バスターミナル、空港、市内中心部をくまなくまわる非常に使い出の良い乗り物です。ここのメトロは話によれば、フランスの技術を取り入れた地下鉄だと言う事です。車輪は、日本の札幌の地下鉄と同じタイヤ式。ゴムのタイヤが付いています。札幌の地下鉄は車両が迫ってくるときに「チュイン、チュイン、…」と言う宇宙サウンドがするのですが、ここのはさっぱりしません。何でなのでしょうか? 同じタイヤ式なのに不思議です。しかし、列車が到着する音は非常に静かでイイ感じです。
メキシコシティーのメトロで印象的なところはタイヤだけではありません。その破格な料金設定も非常に印象的かつ魅力的です。なんと、地下鉄は1.5ペソ(20円)のチケットを買えばどこへでも乗り放題。 ヤスイ!! ジャパニ・ベリーチープ・グッドプライス!!ってな感じです。感覚的に1.5ペソと言う料金の安さが分からないかもしれませんが、1.5ペソと言うのはとにかく安く、1.5ペソで買えるものを探すのが難しいほどです。 タコスが1個、タバコ1本、一番安いパン3個…そんなもんでしょうか。次に安い交通手段であるバスは、2〜3ペソくらい、と言う風に、とにかくメトロは安いのです。メキシコシティー滞在中、私達もさんざん利用させてもらいました。
あと、メトロで印象的なのは、その狭さ。上下の写真を見てもらうと分かると思うのですが、メトロはとにかく狭いです。横に大人が立って4人並べないくらいでしょうか? 世界の中でも狭いと言われるJRの車両の2/3位の狭さです。ウメは結構色々な国のメトロに乗ってきましたが、ここまで狭いメトロは初めてでした。止まっている時はまだ良いのですが、ドアが閉まって走り始めると非常に圧迫感を覚えます。それだけだったらまだ良いのですが、メトロは上記の様に非常に安いので、朝から晩まで年中混雑状態です…。たまには空いているメトロに乗ってみたいものです。
そして、最後に印象的なのは、頻繁さです。こっちのメトロはとにかくしこたまやってきます。最初、「なんで時刻表がないんだろう?」と非常に不思議だったのですが。そもそも、駅で2〜3分待っていれば必ずメトロがやって来るので要らないのでした。 で、発車間隔が非常に狭いので、メトロの扉は時に暴力的に閉められます。人が乗り降りしていてもお構いなしで扉を閉めてきます。 最初慣れない頃は私達も何回か扉に挟まれました。
メキシコのメトロは、危険だと某地球の歩き方に書いてあったのですが、慣れてしまえばこれほど安く、速い乗り物はありません。しかし、スリに狙われた事もあり、いつも財布に手を掛けていましたが。