タブラ
インドが誇る素晴らしく洗練された楽器の一つであるタブラは、2つの太鼓がセットになった世界でも珍しい種類の太鼓です。別々に呼ばれる時は、小さな方はタブラ、大きな方はバヤンと呼ばれます。
タブラは、シタールはもちろん、声楽、サーランギー、シャントゥール、エスラージ等々の多種多様な楽器と組み合わせて使用される、北インド音楽の中で非常に大きな位置を占める楽器で、リズム(ターラ)を重要視するインド音楽の中では欠かせない楽器だと言えるでしょう。
タブラは世界で一番難しい打楽器だとよく言われますが、実は非常にきっちりとしたシステムが出来あがっており、さほど難しいものではありません。インド人はタブラから20以上もの違う音を出しますが、20以上の音(叩き方)全てに音名が付いていますし、叩き方もしっかりと決まっています。インド中どこに行っても、タブラのエキスパートには事欠かないのはそのせいかもしれません。
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