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インドの乗り物 2001.2.28

 悠久の国インドには実にたくさんの種類の面白い乗り物が存在しています。日本では明治時代に廃れてしまったような人間が引く乗り物やら、街中にウンコを垂れ流しながら走る乗り物やら、大陸の大きさを誇示するようなスケールがやけに大きな乗り物やら…いずれも日本や、ヨーロッパ、南米では決して見ることができないものばかり。それではちょっと、その面白い乗り物ワンダーランドを紹介してみましょう。


リクシャ

 日本で明治時代に走っていた人力車。インドだったらどこにでもありそうなものですが、意外な事にインドでも、カルカッタでしかその姿を見ることができません。

 このリクシャ、曳いている人は先祖代々からのリクシャ曳き。インドではリクシャワーラーと呼ばれます。彼らは、簡単なシャツ、腰巻だけという風体で町の中を走ります。靴は履いていません。素足です。

 以前はリクシャがいっぱいいたカルカッタですが、現在は新しい免許の申請が出来なくなってしまったため、だんだんと少なくなっているようです。


アンバサダーのタクシー

 日本でもタクシーの形がある程度決まっているように、インドでもタクシーの形は決まっています。

 インドは独立してからというもの、すべてのものを自国内でまかなうという政策をつい数年前まで実行していました。その結果起こったのは、インドで走っている車がすべてアンバサダーになってしまった事。(最近はだいぶ違ってきていますが…軽自動車とかもいっぱいいます)

 この車はイギリス製のひどく古い設計のものなのですが、とにかく故障ナシでよく走るようで、インドでは広く広く愛されています。走っているタクシーも古いものはとにかくぼろぼろで、メーターがすべて動かないなんて当たり前、ドアのハンドルがなかったり、うまくトランクが閉まらなかったりと楽しい事請け合いなのです。


鉄道

 インドは世界第2の鉄道王国。この国は非常に鉄道が発達した国のひとつとしてよく知られています。広いインドの隅々まで、鉄道網は張り巡らされ、またそこを走る列車も非常に多く、ダイヤも日本をしのぐ位複雑なのが特徴。

 インドの列車は1,2,3等の3つに大きく分類され、その中にAC(エアコン)クラスや、SL(寝台)クラス、CHAIR(椅子)の分類があります。インドは貧富の差が非常に激しい国なので、列車チケットの値段もピンキリ。3等椅子席と1等AC2段寝台席では100倍できかない位の値段差があります。値段の分サービスも良いとよいのですが…


オートリクシャ

 インドの乗り物と言ったら何と言ってもこれ!! インドのどこでも見かける、インドが世界に誇る乗り物オートリクシャ。インド旅行に来た人の中で乗った事のない人はいないのではないでしょうか? 

 このオートリクシャ、車体サイズに対してエンジンが非力で急な坂道の時など、走った方が速いのでは?と思うくらいの速度に落ちてしまいます。車体も非常に弱々しく、交通事故でぶつかったらぺしゃんこだろうなぁ…ありゃ?なんかギシギシ言いながら走ってるよと言った様子。

 通常街中で見かけるのは、この黄色と黒のタクシーカラーのものですが、たまに白色や、水色の社用車として使われているものを見かけます。


バス

 インドでは鉄道に押されてしまってバスは旅行者にとってあまりメジャーな移動手段ではありません。メジャーな移動手段ではないけれども、市内バスとして、電車が走っていない街へ行く時に非常に重宝する乗り物です。

 写真はムンバイ(旧ボンベイ)でのみ走っている2階建てバス。他の街では至る所にぶつかった痕があるおんぼろバスをよく見掛けます。

 市内バス代は距離によって変わりますが、だいたい2ルピー(6円)から10ルピー(30円)位。長距離バスは100km走って50ルピー(150円)と言った感じで非常におトクな乗り物です。

 


 

  モドル