「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

インドモバイル総まとめ 2001.6.10

電源:評価1


インドのコンセント。どの穴に入れていいのか混乱する。なお、入れていいのは下の4つの穴。横にあるスイッチはコンセントに電源を供給するスイッチ。
 インドは電圧220V50Hz。コンセントの形は日本とは全く違いますので、日本のコンセントの使用は出来ません。インド国内で、変換プラグは入手しづらいので、日本から変換プラグを用意して行くことをお勧めします。

 最近のパソコンなどに多い、ワールドボルテージ対応の機器等は問題なく使用できます。その他の220Vに対応していない機器はほぼ確実に壊れますので繋いではいけません。繋ぐ場合は日本から変圧トランスをもって来る必要があります。

 インドで特筆すべきは、停電の多さ。首都デリーでも、ヴァラナシでもとにかくありとあらゆるところで停電は毎日あります。停電で有名になってしまったカリフォルニアの騒ぎがアホらしくなるくらい電源事情は悪いです。以前のインドでは停電にまして、電圧変動がひどく、220V定格の国にも関わらず、下は160V〜上は250Vまでよく変動しました。電圧変動による電気機器の破壊を防ぐため、私の知人の家ではスタビライザー(安定器)を用いていました。

 昨今、電圧変動はそんなにひどくなくなりましたが、とにかく停電が多いことには変わりなく、しばしば私たちを困らせてくれました

治安:評価2

 インドの治安は良くはないが、悪くもありません。人から良く聞く話では、インドは危ない国であるとよく聞くのではないでしょうか。確かに初心者旅行者、ベテラン旅行者を問わず、インドでスリにあったりだまされたりする旅行者は多いです。

 たとえば、デリーで良くある話。デリー空港に夜到着し、デリー空港のプリペイドタクシーに乗ったら、いろいろな言いがかり(お前の言うホテル はないとか、明日のフライトはキャンセルだから、電車のチケットを取った方がいいとか、外国人にはパーミットがいるとか。)を言われて目的地とは違う旅行会社につれて行かれる。
 旅行会社の中で、自分が予約してあるホテル(もしくは使いたいホテル)に電話し てみろと言われ、電話を使わせられる。そして、電話して見るとどこも全部Full だと言われる。それもそのはず、そこの電話はどの番号にかけても全部同じ所に繋がる電話。
  そして、その悪徳ツアー会社で脅され、正規料金の200倍もする列車チケットを かわさせられた挙句、馬鹿高いホテルに宿泊する事になる。 もし、列車チケット、もしくはホテル代をカードで払ったら改竄され、10倍、 100倍の請求が後からやってくる。

 これはデリーで非常に良くある手口で、ヴァーラナスィーの久美子ハウスにやってくる旅行者の内、約20%位の人が被害にあっていました。そのほかにも、置き引きはもちろん、スリなどは日常茶飯事です。また、お金に関する事のトラブルが非常に多いのもこの国の特徴の一つでしょう。

 インドでのトラブルを少なくする為には、人の口車に乗らない事が非常に重要です。上記のデリーで良くあるトラブルも、結局は人の口車に乗ってしまうことに問題があります。インド人は暴力を使って人の物を取るようなことはしませんが、多少なりとも口を使えばそれが嘘であろうとなかろうと商談で片付けられる人たちなのです。彼らの頭の中には詐欺と言う単語はありません。人をうまく言いくるめること、人を説得できる事は、インドでは才能として評価されます。彼らは人を説得するときに、その理由だとか、論理だっているかだとか、相手の気持ちだとかは全く考えません。自分が得すること、それを目標に相手を説得するのです。

 人の口車に乗らないことを守ってさえいれば、この国では南米のように殺されたり、強盗されたり、暴力沙汰を受けたりする危険性はほとんどありません。

 ですので、治安は2とします。

電話での接続事情:評価 1

 モジュラーはRJ-11、2線式ととくに問題ありません。たまに電話の極性が反転している場合がありますので、あらかじめモデムチェッカーか何かで調べておいた方がいいでしょう。電話代は市内通話で3分2Rs(6円)と、インドの物価に即した値段です。APはGric、iPassとも、それなりの数があり、大都市にいる限りは全く不自由しないと思います。

 問題点としては、回線の品質が異常に悪いこと。私が廻った国々の中で一番ひどい、と言って差し支えありません。調子よくアクセスできていても、大体20分に一度は回線が切れますし、電話は雑音だらけであまりスピードも上がりません。

 電話屋は、どこにでもありますが、パソコンを繋がせてくれる、繋げられる電話屋さんをさがすのはちょっと一苦労すると思います。

インターネットカフェ:評価4

 インドはインターネットカフェ大国である、と思います。インド中どこに行ってもカフェの姿を見ないことはありません。どの街にも必ず一軒は、日本語使用可能なマシンがあるカフェがあります。料金も非常に安く、1時間1$以上する事はまずありません。

 LAN接続可能なカフェも探せば簡単に見つかると思います。デリーでも、ヴァーラナスィーでもLAN接続させてくれるカフェはありました。 

インド、各街のインターネットカフェの有無
街名
カフェの有無
街名
カフェの有無
カルカッタ ムンバイ(ボンベイ)
アウランガーバード ファルダプル ×
アーメダバード ウダイプル
デリー ヴァーラナスィー
アグラ    

 

総合モバイルしやすさ:評価 3


シンボルとも言うべき、タージマハール。これがあるアグラにも当然日本語可能なカフェが存在する。

 インドは電圧が220V、コンセントの形も日本と違いますので、インドに行ってモバイルしたい人は電源に関してちゃんと準備をしていった方がいいと思います。また、インドでは停電がしばしばありますのでそれへの対策も考えていった方がいいでしょう。(私たちがノートパソコンだったので何も必要ありませんでしたが)

 電話のモジュラーは日本と同一で問題ありませんし、Gricも、iPassも大都市圏を中心にそれなりの数のAPを用意しています。ですが、電話回線の品質は非常に悪く、繋がっても回線速度は遅く、下手をすると繋がらない可能性さえあります。電話での接続を試してみて、うまくいかない場合は、APだけを疑わずに、回線も一緒に疑ってみた方がいいと思います。

 インターネットカフェの数は非常に多く、ちょっとした大きさの街ではほぼ100%存在すると考えて間違いありません。また、日本人旅行者が非常に多いので、多くのカフェで日本語が使用できます。カフェの値段は1時間10Rs(30円)〜40Rs(120円)と非常に安い金額です。

 上記の事を考慮し、インドの総合モバイルしやすさは3とします。

モドル