「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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インド人は手でメシを食うか? 2001.2.19 私達の生活習慣とインド人の生活習慣、また私達の考え方とインド人の考え方は全くと言っていいほど違います。旅をしているとそれが面白い所でもあり、疲れる所でもあるのですが…。 良く知られているように、インド人は手でメシを食います。そしてインド人は手でケツを拭きます。そこまではインドに行った事のない人でも良く知っている事実だと思いますが、ではどうやって手で飯を食い、ケツを拭くのでしょうか?
メシの食い方。まずインドの多くのメシはカレーです。カレー以外の食べ物もありますが、メインの料理はやはりカレーです。カレーは日本の物のようにドロっとしていず、さらっとした水っぽいカレー。辛さは日本の物よりもちょっと辛めから大分辛めまで。野菜カレー、オクラカレー、卵カレー、チキンカレー、マトンカレー等々と非常にバリエーションに富んでいますし、味も各々違います。インドではカレーは日本の様にご飯にかかっては出てきません。カレーを注文すると、カレーだけ単品で出て来ます。カレーに付けて食べる物はナーン(小麦粉にイーストを加えて醗酵させ、釜で焼いた物)か、チャパティ(小麦粉を水でこね、焼いた物)か、ご飯(長粒米)ですが、普通一番初めにチャパティかナーンを数枚食べ、それでおなかがいっぱいにならなければご飯が来ると言うパターンが一番多いと思われます。 ナーンもしくはチャパティと一緒にカレーを食べる場合は、その一辺を右手でむしり取り、むしった一辺をカレーに浸して食べると言うのが一般的な食べ方。決してナン、チャパティの上にカレーをかけて食べるような事はしません。ナン、チャパティをむしる時にどうしてもむずかしければ補助的に左手を使っても構いません。 ご飯と一緒にカレーを食べる時は手の使い方が大分異なります。なんせインドのカレーは日本の物よりもさらさらしたタイプ。それを手で食べようと言うのですからちょっとしたコツが必要。カレーは先程のナン、チャパティとは違って直にご飯の上にかけます。やって来たカレーを全部ご飯の上にかけてしまわずに、スプーンか何かで食べる分だけ少しづつ取ってかけるのが上品な食べ方の模様。私はメンドクサイのでいきなり全部かけてしまいますが…。 カレーをかけた部分をおもむろに親指、人差し指、中指、薬指の4本で掴み、掴んだらそのまま手を反転させ手の甲を下にします。口元に近づいたら親指でカレーを押し込むようにして食べます。コツは汁が垂れて来ない様にあくまで素早く、そして上品に食べる事でしょうか?手で食べるのが上手いインド人(生まれた時からやっているから当たり前か(^-^))は指の第1関節以上はあまり汚さずに食べられる模様。我々外国人は第2関節以上が汚れなければ上々、と言った所ですね。ご飯でカレーを食べるときには一切左手は使用しません。 メシでの手の使い方がわかった所で、次はウンコ。ウンコの時は左手を使用します。メシの時は右手、ウンコの時は左手。これはインド社会で昔から変わりません。インドの便所はほとんどが和式便器(インド式?)で、便器の横に水を汲む容器が置いてあるのが一般的。またがって普通にウンコして、用を足し終わったら容器に水を入れて、右手で持ち股の前に持ってきます。その場所で水を肛門の下に向かう様にして流し、その水を左手ですくい上げる様にして肛門を洗います。 文字で書くと簡単ですが、直接見えない肛門の事。初めは多少の困難がともないますが、ふと気がついてみると、水で洗うほうが気持ちいいのに気がつくはず。綺麗になった肛門は手で触ると柔らかくキュっキュとして気持ちいいモノです。 手で食べる、手でお尻を洗う。どちらも日本人の生活にはない習慣ですが、不潔と思わず1回やってみるとその中に新しい感覚があると言う事に気がつきます。手で食べる場合、手は舌の一部になり美味しさを倍増させますし、手でお尻を洗うと自分の体がとても綺麗になったような気がします。一度試してみませんか? |