「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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南米のバス旅行 2000.4.28 日本での旅行と言うと電車がメインですが、南米の基本的な移動手段はバスです。飛行機も南米中を網の目を張り巡らす様に飛んでいるのですが、先進国並の値段がするのでそうそう使うわけにはいきません。
中米に居た頃、南米のバスはひどいんじゃないの?、汚いんじゃないの?と思っていたのですが、それがあんまりそうでもありませんでした。 南米のバスは基本的にきれいなのです。中米のバスはだいたいアメリカのスクールバスのお下がりでそんなにきれいでなく座席もイマイチですが、南米のバスはボルボやベンツのバスを使っていて非常に快適。座席だって長椅子じゃなくって、1人1人座れるきちんとした奴がついています。 南米のバスは基本的に安い乗り物。例えば1000Km移動するとして、飛行機だったら50$くらい取られる所が、バスだったら国によりますが3$〜8$位。非常にリーズナブルでバックパッカー&庶民の味方です。私達は荷物を2人で50Kg以上持っているので飛行機だったら追加料金を確実に取られる所ですが、バスだったらいくらでもOK。追加料金を心配する必要はありません。 ただ、南米は道が良くない所がしばしばあり、ルートを選んで乗らないと延々ダートの道を走ると言った苦行が待ちうけているのですが。そう言った道の代表例がペルーの首都リマからインカの首都であった都市クスコ間。この道は途中まで快適なパンアメリカンハイウェイを通るので良いのですが、一旦アンデス山脈に入るとずっとダート道が待ちうけています。リマからクスコまで27時間かかるのですが、そのうちの半分はダート。体が振動で壊れてしまいそうになります。 いきなりここで27時間と言うとんでもない長い時間が出て来て驚く人もいるでしょうが、実は南米の多くのバスは非常に長い時間走ります。なんせ南米は全ての国が地続きで非常に大きいですから…。長い区間走るバスの典型的な例が各国の首都と首都を繋ぐ国際バス。チリのサンティアゴからアルゼンチンのブエノスアイレスまでのバスはなんと大きな南米大陸を横断してしまいます。所要時間は40時間以上…。
チリのプエルトモンから出るパタゴニア地方(南米の最南端)行きのバスはチリ側の道がないので一旦アルゼンチンに入って走り、もう一回チリに再入国すると言う考えてみるとちょっと不思議なバス。乗車地点と下車地点は国内なのに、なぜかパスポートが必要なのです。ちなみに時間は36時間…。 そんな長い時間乗るので、トイレは付いている…と良いのですが、あんまりそうでもありません。チリやアルゼンチンのバスには必ずトイレが付いているのですが、ペルーやエクアドルのバスにはトイレは基本的に付いていないのです 。そう言ったバスは10時間に1回ぐらいトイレ&食事休憩がありますので、そこまでガマン。「もう漏れちゃうーーー」と言った情けない緊急事態の時はバスの運転手に言ってそこらへんで停めてもらうのです。南米のバスは基本的に人のいない荒野を走るのでバスを降りた所がすぐ便所なのです。 ということで、ちょっと紹介してみた南米のバス。私達はこれからエクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ブラジルと見ていない国がありますので、まだまだ乗らなければいけない様です。(;_:) |