「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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エクアドルを車で走る 2000.11.10 エクアドルは南米のなかでも非常に小さい国の一つ。しかしその中には海岸地帯、アマゾナス地帯、ガラパゴス諸島、アンデス山岳地帯と非常に多くの地形を持っていて、エクアドルをしっかり見れば、南米の自然の半分以上は満喫できると思います。 私達は、エクアドルの多くの道を車とバスで走りました。使用したメインルートはパンアメリカンハイウェイですが、他の国だったら道路が良いことで知られるパンアメリカンハイウェイもエクアドル国内においてはその限りではありません。エクアドルの道は多くの道が舗装されてはいるものの、舗装の品質は非常に悪いです。ブラジルの一部地域の様に道路上に大きな穴が空いているとか、ボリビアの様にとんでもない悪路ばかりとかそう言った訳ではありませんが、一度舗装された道路にまたつぎはぎすると言った案配でとても快適な道とは言えません。
エクアドルを走るときに一番うれしいのがガソリン代の安さ。あまり知られていない事ですが、エクアドルは産油国なのです。ガソリン代は南米でベネズエラについで安いリッター30円。エクアドルの通貨がドル化されたのでこれから徐々にガソリンの値段も上がって行くとは思いますが、南米で2番目に安い国のの地位は当分揺るがないでしょう。 エクアドルを走る方々にぜひ走ってほしいのが、エクアドルの低地エリア。第2の都市であるグアヤキルの周辺は延々バナナのプランテーションが続くバナナ街道となっているのです。道の回りは本当にバナナだらけ。立っている看板はすべて米国のフルーツ会社ドールなどの看板ばかり。道行くのはバナナを満載にした米国フルーツ会社のトレーラー。バナナ畑の周辺を歩いている人達はそこで働いている現地人。大国の搾取の構図が非常に良くわかるのです。19世紀のコーヒープランテーションを彷彿とさせる前時代的な風景が現在でもまだあると言う事に驚かされます。 また、キトからグアヤキルに下る道は南米アンデスを下る道でもあります。チリやペルーのアンデスは砂漠の中なので走っていても面白みに欠けますが、エクアドルのアンデスは緑豊かで非常に美しい道。深い渓谷もあり走っていてとても面白い道の一つです。ペルーやチリを走っただけではアンデスを走ったとはいえない!!とまで言えるのです。 「小さいからエクアドルはいかなくってもいいや」と言う事を時々耳にしますが、エクアドルは南米を体験する上で欠かせない国の一つ。小さいからと言わず、ぜひエクアドルの美しい自然を満喫しに来てください。 |