「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

エクアドルモバイル総まとめ 2000.5.25

電源:評価4

 エクアドルの電気は110V60Hzと日本とほぼ同じで日本の機器はそのまま使用できます。南米のほとんどの国は220Vなので、珍しい部類に入ります。コンセントの形はC型(日本のコンセントの差込口が丸棒状になったもの)と、日本の物との混合型でコンセント変換プラグは必要ありません。

  電源は電圧の上下動はそんなにないものの、地方の都市で停電がある場合があります。私達が長居したキトではいくら雨が降ってもぜんぜん問題ありませんでしたが、ビルカバンバと言うエクアドルの南の方の町では、雷雨があった時に停電がありました。ですが、エクアドル、キトのインターネットカフェでUPS(無停電電源装置)を使っているカフェは少数でしたので、電源はまず心配ないと思われます。

 エクアドルでは、そんなに雷は鳴らないのでサージプロテクターなどの雷害を避ける装置は特に必要ではありませんが、心配な人は持って行った方が良いでしょう。

治安:評価1

 エクアドルの治安ははっきり言ってあまりよくありません。エクアドルは数年前からインフレが進行し、旅行者にとっては物価が非常に安くて旅行しやすい反面、現地に住んでいる人にとってはきつい状況にあるようです。なので、旅行者の金品を狙った犯罪が後を絶ちません。

 例えば、比較的治安に問題ないと言われる日中のキトでも、トロリーの中や人混みでのスリは日常茶飯事ですし、銃火器を持った強盗もよく話を聞きます。以前、キトに滞在していた旅行者がマシンガンを持った強盗にホテルごと襲われたと言う話も聞きました。

 旅行者の自衛手段としては、街に出る時は金品を持ちあるかない。もし持ちあるかなければいけない時は、見せびらかさない様にかばんなどに入れ、そのかばんを抱える様に持つ。必要以上の金額のお金を持ちあるかない、と言うことが挙げられます。しかし、もし万が一強盗にあってしまったら絶対に抵抗せずにおとなしく全てを差し出しましょう。殺されたら話になりませんから。

 ただ、エクアドルの治安が悪いと言っても、全旅行者のうちの約30%が犯罪にあっているだけ、しかもそのうちの半数以上は置き引きやスリなので必要以上におびえる必要はないと思います。

電話での接続事情:評価 未調査


エクアドルの公衆電話。ちょっとアンティックな感じがするが、ちゃんとカード式なのだ。

 エクアドルはインターネットカフェが各街ごとにあるので、私達は全く電話で接続しませんでした。ですが、私達が泊まるような安宿でも部屋に電話が付いているホテルが多数あり、電話での接続は特に問題なさそうです。

 モジュラージャックの形状はRJ-11と日本の物と同一。また、AP(アクセスポイント)もiPassと、GricのAPが各2つあり、問題はないと思われます。

 街中の公衆電話事情ですが、公衆電話は至る所にあります。公衆電話の多くはICカード式。エクアドルの公衆電話は基本的にモバイルする人の事を全く考えないで作られています。電話の下にパソコンを置ける台は基本的にありませんし、あったとしても斜めになっていて非常に使いづらそうでした。モジュラーが付いている電話機は全くありません。

インターネットカフェ:評価4

 エクアドルには非常に多くのインターネットカフェがあります。私達が確認したインターネットカフェのある街は以下の通りです。

  • キト(非常に多数)
  • クエンカ(1軒)
  • グアヤキル(5軒)
  • ビルカバンバ(5軒)
  • ロハ(4軒)
  • バニョス(1軒)

 どの街のインターネットカフェも1時間1$以下の非常に安い料金で使用できますので、いくら使ってもお金が減りません。貧乏旅行者には嬉しい限りですね。エクアドルのインターネットカフェの半数はLAN接続OKですが、LAN接続出来てもMailが使用できなかったり、FTPが使用出来なかったりしますので、もし出来ない場合は近辺のカフェを何軒かあたってみるとよいでしょう。

 またエクアドルのカフェのほとんどは日本語不可ですので、もし日本語メールを送りたいのならばGlobalIMEを持って行く必要があります。ソフトのインストールもLAN接続と同様で半数位のカフェでOKしてくれます。

 エクアドルのカフェの特徴としてインターネットサービスとともにNet2Phoneサービスをしていると言う事が挙げられます。Net2Phoneとは、インターネット電話サービスの事で、インターネットから通常の電話にそのまま国際電話が出来ると言う物です。Net2Phoneは通常の国際電話に比べて非常に料金が安く、エクアドルから日本まで1分5500スクレ(23円)位。ただ、Net2Phoneはカフェの回線速度がそのまま電話の音質になるので、出来るだけ回線が速そうなカフェを選んで国際電話した方が良いでしょう。

 いぜんわたしたちがNet2Phoneを使った時は全く問題なく、通常の電話と同じような音質でしたが、キトのちょっと汚いカフェでNet2Phoneを使った人に聞いたら、音は割れまくりで、トランシーバーみたいだったと言っていました。

総合モバイルしやすさ:評価 3


キト新市街のAmazonas通りはインターネットカフェがなぜか10軒以上も集まっているカフェ密集地域。

 エクアドルは、インターネットカフェは多数あるもののLAN接続をさせてくれるカフェが半数位しかないため、海外モバイラーにとってはちょっと不便な土地です。LAN接続をする時も、普通に「繋がさせてくれる?」と言うだけではだめなケースが多く、「私はLANのケーブルだけしか使わないから大丈夫」とか、「私はLAN接続の事を全部知っているから問題ない」とか色々言わないと繋がさせてくれないので、スペイン語が苦手な人にとってはインターネットカフェでLANを借りるのはちょっと難しいかもしれません。

 Webメールを利用してインターネットカフェを使う人にとっては値段は安いですし、数はいっぱいあるしと特に問題ありませんが、ただ、日本語を使えるカフェがほとんどないのが問題です。

 電話で接続する場合、iPass、Gricとも2つづつAP(アクセスポイント)がありますので、ホテルから使用する分には問題ないでしょう。ただ、公衆電話からモバイルするのは治安の点から考えて全くお勧め出来ません。

 と言うことで、エクアドルのモバイルしやすさは3とします。

モドル