「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

コロンビアモバイル総まとめ 2000.6.30

電源:評価5

 コロンビアの電気は110V60Hzと日本とほぼ同じで日本の機器はそのまま使用できます。エクアドルや一部の国を除いて南米のほとんどの国は220Vなので、珍しい部類に入ります。コンセントの形は日本の物と同一の物でコンセント変換プラグは必要ありません。すなわち、コロンビアにおいて電気機器は日本と同じ感覚で使用できます。

  電圧の上下動はほとんどありません。ただ、インターネットカフェによっては電圧安定機(ボルテージ レギュレーター)を使用している所もありますので、ある程度電圧は上下するのかもしれません。

 また、コロンビア全域で雷がよく発生しますが、雷害もほとんど問題ないようでした。ただ雷の頻度は相当なので、心配な人はサージプロテクターなどの雷害を避ける装置を、そうでなくても雷が鳴っている時に電気機器を使用するのは避けた方がいいでしょう。

治安:評価1

 コロンビアは都市部とそれ以外で治安の評価が変わります。まず、都市部は他の南米諸国と同等かそれよりも安全な傾向にあります。都市の中では基本的に非常に安全そうな雰囲気が漂っており、夜中でも女性が1人歩きしていたりします。

 ただ、その治安も都市によって違い、私達が滞在した中で一番安全そうだったのがカリ。カリは夜中に歩いても全く危険を感じませんでした。そして一番危険そうだったのがカルタヘナ。カルタヘナはカリブ海沿岸にあるので、基本的に住民の多くは黒人です。夜になると周辺の治安が悪くなるので店は早々に閉まり、夜10時を越えると街には麻薬売りか、売春婦か、巡回の警察官しかいないようになります。


ポパヤン、パスト間の山道。絶景だがこんな所でもゲリラが出る。

 一歩都市を離れると、地域によりますがゲリラの支配地域もあり、全く安心は出来ません。ゲリラは自分達の存在が国際問題になるのを恐れているので、外人は襲わないと言われていますが、それでもバスを止めて強盗をしてみたり、バスを燃やしたりはするそうです。先日もエクアドル国境近くのポパヤン←→イピアレス間でバスが燃やさたと言う情報が入りました。またコロンビア第2の都会メデジン周辺の山々はゲリラの支配地域となっており、バスで移動する際に注意が必要です。

 ゲリラに遭わない様にするには…

  1. 夜動かない
    ゲリラは昼間普通の仕事を持っている場合が多く、基本的に夜活動します。なので、コロンビアで夜移動するのは危険です。
  2. 週末は動かない
    上記の「夜動かない」と同様で、週末はゲリラも仕事がないので、ゲリラ活動に精をだします。なので、移動する時は極力週末や、休日を避けましょう。
  3. ゲリラはバスの下に積んである荷物には手を出さない
    ゲリラはバスを襲う時、まず客の手荷物から襲うと言われています。なので、大部分の荷物はバスの下に預けた方が安全だと言われています。ただ、それも手荷物よりは安全と言うだけの話なので、絶対安全なわけではありません。

 ゲリラの支配地域と活動が活発な地域はその都度変わるので、現地入りしたら出来るだけゲリラの情報収拾に努めましょう。

電話での接続事情:評価 3


コロンビアの公衆電話。ICカード式。

 コロンビアは電話事情が非常によい事で知られています。私達がカリで接続した時も、33600BPSで問題なく接続できました。また、私達が泊まるような安宿でも部屋に電話が付いている事があり、電話での接続は特に問題ありません。

 モジュラージャックの形状はRJ-11と日本の物と同一。また、AP(アクセスポイント)もiPassは9つ、Gricが2つあり、問題はありません。

 街中の公衆電話事情ですが、公衆電話は至る所にあります。公衆電話の多くはICカード式ですが、その他に番号カード式電話と、コイン専用の電話があります。コロンビアの公衆電話もエクアドルの公衆電話と同じく、モバイルする人の事を全く考えないで作られています。カプラーで通信しようとしても、電話の下にパソコンを置ける台がありませんので非常に苦労するでしょう。また、モジュラーが付いている電話機は全くありません。

インターネットカフェ:評価3

 コロンビアにも多くのインターネットカフェがありますが、インターネットカフェの総数はエクアドルやペルーに比べると少なめです。私達が確認したインターネットカフェのある街は以下の通りです。

  • イピアレス
  • カリ
  • カルタヘナ

 首都であるボゴダや、第二都市のメデジンにも当然カフェはあると思いますが、私達は行きませんでしたので未確認です。

 エクアドルやペルーでのカフェの値段は一時間1$以下と非常に安かったのですが、コロンビアは一時間2〜3$位と、南米の中では高めの部類に入ります。また、LAN接続をさせてくれるカフェも半数位しかなく、自分のマシンをインターネットに繋ぎたい時は街中を探し歩かなければいけないでしょう。

 また、コロンビアに来る日本人旅行者は非常に少ないので、基本的にGlobalIMEが入っていて日本語が出来るマシンはありません。ただカリの日本人宿だるまには、日本語のWindowsが入った機械があるので、日本語で通信したい人はカリに行けば問題ありません。

 また、エクアドルのカフェは大概Net2Phoneサービスをしていたのですが、コロンビアでNet2Phoneサービスをしているカフェは少ないようです。Net2Phoneを利用するのだったらエクアドルでやった方がいいと思います。

総合モバイルしやすさ:評価 2

 コロンビアはモバイルする前に、モバイルの基本となる移動が危険をともないます。コロンビアに行ってモバイル&旅行しようと思う人は、事前にコロンビアのゲリラ情報をきちんと入手して危険だと思われるような所には行かないようにしましょう。現地に入ったら現地人の話をきちんと聞いて、現在ゲリラがどこで頻繁に活動していて、どこのゲリラが外人をターゲットとしているかをきちんと把握しないと危険です。

 モバイルは移動して接続するもの。ただ接続するだけがモバイルではありません。安全にきちんと配慮できる人こそ真のモバイラーだと思います。

 さて、ゲリラの問題を除けばコロンビアはモバイルするのにそんなに問題はありません。電圧は110V、コンセントは日本と同一。電話のモジュラーも日本と同一。APもiPassが9つ、Gricが2つと十分な量があります。要は、海外ローミングサービスだけ契約すれば後は日本の機械をそのまま持ってきて通信出来るのです。

 接続するのに特に問題はないが治安に問題があると言うことで、コロンビアのモバイルしやすさは2とします。

 モドル