「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

チリモバイル総まとめ 2000.2.25

電源:評価4

 チリは今まで私達が旅行してきた北米・中米と違って、電圧は220V、コンセントの形はC型(日本のコンセントの差込口が丸棒状になったもの)です。従って、日本の電気機器はそのまま使用出来ません。最近のパソコンなどに多い、ワールドボルテージ対応の機器もプラグの形状が違いますので、一旦変換プラグを通して使用する必要があります。その他の220Vに対応していない機器はほぼ確実に壊れますので繋いではいけません。繋ぐ場合は日本から変圧トランスをもって来る必要があります。

 電源の安定度は、サンペドロ・デ・アタカマの中で計画停電があったほかは、おおむね非常に良好です。電圧が上下する事もほとんどないですし、停電もありません。日本と同じ位電気は信用できると考えて問題ありません。

治安:評価5

 チリの治安は非常に良いです。普通どの国でも首都が1番治安が悪いのですが、チリは夜中でもサンティアゴの繁華街を女性が一人でふらふら歩いている位、治安は良いです。「夜中人気のない所を歩かない」、「危険な所に入りこまない」などと言う旅行者の基本をきちんと守っていればまず犯罪に襲われる心配はありません。

 日本よりは確かに危険ですが、海外の国々の中でトップクラスの安全な国だと思います。

電話での接続事情:評価1


チリの電話機。お洒落でとってもモダンです。 パソコンを置ける台もありますが、モジュラーはついてません。

 電話のモジュラージャックはRJ-11型と日本と変わりありません。また、AP(アクセスポイント)も、iPassが5つ、Gricが1つと十分な量があります。どのAPもその都市内でアクセスする分には問題ありませんが、遠く離れた土地からアクセスしようとすると極端に遅くなる傾向があります。

 電話料金は市内市外ともほとんど変わらず、1分70ペソ(15円)とまずまずの料金です。電話する時にチリでは、電話番号の前に必ず電話会社の識別番号をダイヤルしなければいけません。

 チリはどこの街でもいたるところに電話屋があります。電話屋があれば電話での接続は簡単…と今まで思っていたのですが、チリにおいてはそれは間違いでした。チリの電話屋は、料金計算が全てコンピュータ制御になっていて、「電話をどこにかけたか」、「どれくらい電話しているか」、「そしていくらか」と言うのを全て自動でやる仕組みになっています。

 そう言ったシステムを作るには、当然電話回線をコンピュータが監視していなければ出来ません。コンピュータは電話の上げ下げのみならず、その中に流れる音声も監視(トーンを聞いて、どこに電話をかけたか判別するため)しています。そこでインターネットを使おうとすると、モデムのネゴシエーション時に監視しているコンピュータが自分にネゴシエーションをかけているのかと勘違いして邪魔をします。なのでチリではほとんどの電話屋でインターネット接続が出来ませんでした。

 後の選択肢は、一般家庭もしくはホテルで電話を借りるか、公衆電話でモデムを使って通信すると言う事になります。これは高級ホテルに泊まる人にとっては問題ないですが、私達のような貧乏パッカーにとっては結構大きな問題でした。多くの安宿では基本的に電話は貸してもらえないものだからです。

インターネットカフェ:評価3


機械が1台しかないプエルトモンのインターネット屋。そのまま回線を借りました。

 チリのインターネットカフェは値段の高さが1番の問題点です。値段は安い所で1時間2US$、高い所で1時間5US$と先進国並の料金です。インターネットカフェはどこの街でも探せば見つかりますので心配はいりません。

 チリの多くのインターネットカフェはCTCや、ENTELと言った電話会社のインターネットサービスを使用して営業していますが、全国的に見ると(サンティアゴは問題なし。パタゴニア地方問題あり。)現在そのサービス自体がまだそんなに安定していず、回線も細いためインターネットカフェの満足度も低いのが現状です。

 また、チリでGlobalIMEが入っていて、日本語が使用可能なインターネットカフェはほとんどありません。チリでWebメールを使用し、日本語を送受信したい人はGlobalIMEを用意しておくと良いでしょう。

総合モバイルしやすさ:評価2

 チリはモバイルする時の接続手段の一つである電話屋での接続がうまく出来ません。チリの電話会社が経営している電話屋はほとんど接続不可能です。個人経営の小さな電話屋で、料金集計コンピュータの繋がっていない回線を貸してもらえば接続可能です。しかし、料金集計コンピュータの繋がっていない回線を持っている電話屋はそう多くありません。

 例えば、私達が行ったパタゴニア地方の小さい街、プエルトアイセンでは小さな電話屋が5件ほどありましたが全て接続不可能でした。ですので、ホテルや一般家庭で電話を借りる以外では電話は使用出来ないと判断した方が良いでしょう。

 その他の接続手段として、インターネットカフェでのLAN接続がありますが、これは問題ありません。この国でもインターネットカフェのLAN接続は問題なくさせてもらえます。させてくれないカフェもたまにありますので、何軒かカフェをあたってみると良いでしょう。

 自分のマシンを持たずカフェでWebメールを使用するつもりの人は、GlobelIMEが入っていて日本語が使用可能なマシンはありませんので、GlobelIMEを持って行くと良いでしょう。GlobalIMEのインストールは問題なくさせてくれるカフェが多いです。カフェは各都市に必ずありますので、心配はいりません。観光案内所に行くとカフェの場所を詳しく教えてくれます。

 チリは治安も良く、インターネットカフェも充実し、これで電話屋が問題なく使用できれば良いのですが、あまりにも電話屋が使えず、非常に困ったので総合モバイルしやすさは2、Webメールを使用する人の総合モバイルしやすさは4とします。

モドル