「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

チリを車で走る 2000.10.24

 チリは南北5000kmの長さがあるにもかかわらず、東西には平均150kmの長さしかない非常に細長い国です。その国土の特性上から、車で走るときにはどこをどのように走るかと言うルート決めをしっかりとしないと、1度行った道をまた3000Km戻らなければいけない…等と言う悲劇が生まれます。気をつけましょう。かく言う私達はこの旅で何と10個ものチリスタンプをもらうはめになってしまいました…(;_:)


コジャイケ←→プエルトモンを結ぶNAVIMAGの船。 チリ南部の美しさを堪能できる。

 チリを南北に貫く国道は南はプエルトモンから北はペルー国境のアリカまで。プエルトモンからパタゴニア地方に行くときは1度アルゼンチンに抜け、もう1度チリに再入国しなければいけません。なぜなら、プエルトモンから南は険しい山岳地帯なので、道はおろかほとんどの所に人が住んでいないのです。プエルトアイセン(コジャイケ)からプエルトモンまで船に乗るとその手付かずの自然の美しさを堪能できるのでお勧め。当然、その船には車も乗せられます。

 ウメのお勧めルートは、

 1、チリ北部の砂漠地帯

 ラ・セレナ〜アリカまで続くアタカマ砂漠。ここはとにかく砂漠以外なにもなく、ここを走るだけで南米の広さと凄さを体感する事が出来ます。ここは本当になにもない所なので、ガソリンスタンドも200kmに一件くらいしかありません。ガス欠しないように注意してください。

 2、パタゴニア

 お勧めするのはチリ側パタゴニアだけではありません。アルゼンチン側パタゴニアも必見です。秒速20mから50mにも及ぶ強い風。不毛の大地。放牧されている羊。最南端を実感しながら走れます。

 チリ国内のほとんどの道は全面舗装された非常にいい道。ですが、アルゼンチン側へ渡る国境はメンドーサ←>サンティアゴ間のメインの国境を除いてすべて未舗装です。チリ←>アルゼンチンの国境はすべてアンデス越えとなりますので、もし車やバイクに不安があるようでしたら舗装されている綺麗な国境を越えた方がいいでしょう。未舗装の国境はただ未舗装なだけでなく、アンデスの急勾配に未舗装と言う2重苦が待ち構えています。


チリ北部のアタカマ砂漠。延々砂漠が続く…

 この国に限らず南米すべての国に入国する時は税関で「ペルミソ・デ・アドゥワナ(税関の許可証)」を取得する必要があります。取得方法は自動車登録証明書を持って税関(アドゥワナ)に行くだけ。まったく問題ありません。

 チリのガソリン代はリッター60円くらいと、隣国アルゼンチンと比較すると安い値段です。この値段はブラジルと比較しても安く、パラグアイと大体同じ位。アルゼンチンに入る人は、チリで十分燃料を買っておくといいでしょう。

モドル