「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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ブラジルの本屋さん 2000.8.28 世界で一番大きな日本人街があるサンパウロにリベルタージには、色々な日本人相手のお店がありますが、日本人相手の本屋さんも当然あるのです。ウメは子供のころから本の虫で(その割に文章は下手ですが( ;^^)ヘ..)、本は片時も手から離した事がないほど。そんなウメにとって1年間日本の本がほとんど読めなかったのはものすごく大きなフラストレーションになっていたのでした。ですので、サンパウロに到着して日本書屋さんに入り、新刊が並んでいるのを見たときの感動ったらありません。思わず知らず知らずのうちに「おお――――」と言って、数秒後にパソコン関係の雑誌を手に取るやいなや、kに怒られるまでずっと本を読んでいました。 さて、その本の中になんと!!私達が連載させてもらっているYahoo!InternetGuide(以下YIGと略)が置いてあったのです。旅先で自分の旅の話を読むのはだいぶ不思議な感じでしたが…。なんで、そしてどうやってここにYIGが入荷されているんだろう?と思い、そのへんの事情を「フォルマギ竹内書房」の店長さんにお話を伺ってみました。
ウメ「こんにちは。」 店長「どうも。はじめましてこんにちは」 ウメ「実は貴店で売っている雑誌に私達連載させてもらっていまして、 ちょっとお話を聞かせて頂きたいのですが。」 店長「はいはい。YIGはこっちではわかりやすいと言う理由でよく売れ る本の一つなんですよ。」 ウメ「へぇーー。こんな(DOS/Vマガジンを指差して)本よりも?」 店長「そうですね。やはり日本語で分かりやすく楽しいと言うのが売 れる理由なんでしょうね。」 ウメ「そうですか。編集者によく言っておきます(^_^)。私もそうです けど、編集者もまさか自分の本がブラジルで売られ、読まれているな んて思いもしないでしょうからね。」 店長「そうですか。(^_^)」 ウメ「さて質問なんですが、始めに何でこちらでYIG等の日本のコンピ ュータ関係の本を売られているんでしょう?」 店長「そうですね。私、昔コンピュータ関係で働いていた事がありまし て。」 ウメ「そうなんですか。確かにここリベルタージでも、コンピュータ関 連の雑誌を売られているのは貴店だけですものね。ここリベルタージだ けじゃなくて、南米で日本のコンピュータ関連の雑誌が手に入るのは唯 一ここだけですよ。僕、1年も日本のコンピュータ関連の雑誌読んでいな かったので、すごくうれしかったです。で、この雑誌はどう行ったルー トで日本から送られてきているんですか?」 店長「日本のトーハン系の代理店を通じて私達は仕入れているんです。」 ウメ「そうすると、海外で取引をされているのは貴店だけ?」 店長「いや、そんな事はないと思いますよ。アメリカからの引き合いの方が多いと思いますね。」 ウメ「アメリカ?」 店長「はい。アメリカで日本の雑誌の需要は多いですから。」 ウメ「ははぁ。なるほど。輸入に関しての話とかあります? ブラジル は輸出輸入する事に関して、非常に難しい国ですよね」 店長「そうですね。とにかく雑誌でも輸出輸入に関してはすごくうるさいんですよ」 ウメ「関税がかかるとか。」 店長「雑誌には関税はかからないんですが、例えば付録でおもちゃが付 いていますよね。あの付録がすごく問題になるんです。」 ウメ「付録?」 店長「はい。付録におもちゃが付いていると、税関にお前はおもちゃを 輸入しているじゃないかって言われて、関税がかかってしまうんですね。 それが問題なので、私達はそう言ったひっかかりそうな付録は全部日本 で輸出前に取ってもらっているんです。」 ウメ「へぇーーー。そうなんですか。ここにただ雑誌が並んでいるだけ かと思ったんですが、目に見えない苦労があるんですね。そうすると、 YIGに付いているCDも引っかかる?」 店長「いや、それはないです。CDは特に問題なく輸入できます」 ウメ「なるほど。確かにブラジルの雑誌によくCDが付いていますものね。 そうそう、この雑誌たちは航空便で輸入されている?」 店長「いや、船便です。船便で、インド洋を渡って来るんですよ」 ウメ「え?インド洋!? そしたらスエズ運河を越えて?」
店長「いや、南アフリカを廻ってです。日本からシンガポールを越えて、 南アフリカを越えて1度アルゼンチンに入って、ブラジルに来るんです。」 ウメ「そんなに長い旅を。凄い!! そしたらこの本達は凄く長い旅をし てここに来た貴重な本なんですね」 店長「そう言う事になりますよね。」 ウメ「確かに、ここにある本は日本での定価よりはちょっと高いですけ どそれはそれなりの理由があるんですね。」 店長「はい。そうです。」 ウメ「そうですか。お話聞かせて頂いてありがとうございました。」 インタビューをさせて頂いたフォノマギ竹内書房の店長さんはとても気さくな方で、仕入れ先とかのちょっと立ち入った質問にも終始笑顔を絶やすことなく答えてくれました。パソコン関係の雑誌が手に入る南米で唯一のお店なので、ぜひこれからも頑張ってください。 |
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