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ブラジルを車で走る 2000.9.24 ブラジルを車で走るのはウメはあまりお勧めできません。走りやすいか?と言われれば「走りやすい」と言う答えになりますし、楽しいか?と言われれば「楽しい」と言う答えになりまし、運転は荒いか?と言われれば「ブラジル人が言うほど荒くない」と言う答えになります。でも、ウメはやはりあまりお勧めできないのです。
その理由は…ブラジルの景色は非常に単調で1日走っても同じ景色、3時間走ってもサトウキビ畑しかないと言う所が多いから。とにかくブラジルは馬鹿みたいに広く、そりゃぁ走ればいい所や景色の綺麗な所はありますが、とにかくそこに辿りつくまでに時間がどんどん過ぎていってしまうのですね。例えば、東京と横浜のような関係にある町、リオデジャネイロとサンパウロはブラジル人の感覚で言えば凄い近くですが、実際問題300kmくらい離れているので日本人の感覚で言えば東京と大阪の距離だったりして、とても近くとは言えません。例えば、日本の感覚で言う東京と大阪は、ブラジルで言うサンパウロとサルバドールでその距離は優に1400kmを超えます。それでもその1400Kmは彼らにしたら近い距離なのです。ブラジルの地図を見ると距離表が載っているのですがとか書いてあって、気が変になりそうです。 時間が有り余っている人には「ブラジル走るの楽しいよ…広いからね」と言えるのですが、例えば2週間ブラジルに来て走ろうなんて考えている人にはあまりお勧めしません。夜行バスを使って時間を節約しながら見るか、南米を走りたいんだったらペルーなどのもっと変化に富んだ国を走ったほうがいいと思うのです。 さて、ブラジルを走るときに気になるのがガソリン代と、道路状況。ガソリンですが、このコラムでも何回も書いている通り、ガソリン代ははっきり言って高いです。これからまたガソリン代が高くなると言う話なので、ガソリン代は日本の値段を抜くでしょう。近いと言われる町でも300kmくらい離れているのに、ガソリン代が日本以上と言うのはどうも納得がいきません。このガソリン代の高さもブラジルがお勧めできない理由の一つです。 道路状況は、まずまずと行った所。私達が走った中で一番ひどかったのが、ベレン←→フォルタレーザ間。ここの道路は地図には舗装してあると書いてあるのですが、あまりにもひどく壊れているために未舗装路よりも確実に走りづらいと思います。道路の真ん中に3平米、深さ50cm位の大きな穴がそこらじゅうに開いている道路です。牛次郎はここでガソリンタンクとブレーキとホイールを破損しました。その他の道路は地図に舗装してあると書いてある所はおおむね道路状態はよく、安心して走る事が出来ます。ただ、走っているとたまに穴があったりしますので気をつけながら走ってください。
トランスアマゾニカと呼ばれるアマゾン縦断道路では600km位ガソリンスタンドがない所もあるようですが、ブラジルでは人が普通に住んでいそうなところであれば一番長い所でも200kmくらいの間隔でガソリンスタンドがあります。ガソリンスタンドには、通常食べ物屋さんと、トイレ、シャワーが完備されていて、ガソリンスタンドのちょっと端の方であれば炊事をしたり寝たりしてもなにも文句言われません。シャワーはタダで使い放題、食べ物屋さんではコーヒーをただで振舞ってくれるのが普通です。 これからブラジルを走りたいんだ!!と言う人は以下の道路をお勧めします。 サンパウロ←→リオデジャネイロ【往復4日間】 日本で言う東京と横浜の関係にある街、サンパウロ←→リオデジャネイロ間を走ります。慣れない左ハンドルと、大都市での運転はきついでしょうが、大都市を抜け、草原を走り、また大都市に入ると言うブラジルドライブのハイライトを満喫できます。 コルンバ←→カンポグランジ【往復4日間】 コルンバから、パンタナールを抜けてカンポグランジへ抜けるルート。コルンバからの道路は幹線の舗装道路ではなく、パンタナールの中を縦断する未舗装路を通ってください。パンタナールの美しい自然の中を走るお勧めルートです。カンポグランジへ抜ける途中、ボニートと言う街によってもいいかもしれません。 |