「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 
ベリーズでインターネット 99.10.12

 ベリーズでインターネット。こんな小国でも果たしてインターネット出来るんでしょうか? メキシコに入国するときもそう思ったものですが、ベリーズに入国するときもやっぱりそう思いました。しかもベリーズは、南北アメリカ大陸で一番新しい独立国で、つい10年ほど前に英国から独立したばかり。当然社会的インフラも整っていないだろうし…なんて思っていました。

 ベリーズに着いた日に宿屋でインターネットしようと、iPassと、Gricと両方のダイヤルプログラムを開いてみたのですが…。あれまあ。開いてびっくり。なんとベリーズにはiPassもGricもアクセスポイントがありません。アクセスポイントがなきゃ普通の電話からは繋げません。ウメはインターネットカフェと電話と両方の手段でインターネットにアクセスしてみたかったのですが、電話はムリと言う結論になりました。アメリカや日本のアクセスポイントまで国際電話できる金銭的余裕があれば話は別なのですが…。

  仕方ないので、インターネットカフェを探してみました。アクセスポイントすらない様なこんな国でもインターネットカフェの需要はあるらしく、ベリーズシティーで1軒、キーカーカーで3軒、サンイグナシオで1軒発見しました。インターネットカフェはこの国に来ているアメリカ人ツーリストが主に使用するらしく、ツーリストの行きやすい所にインタ−ネットカフェがあるのが目につきました。ベリーズシティではちょっと発見しづらいですが、サンイグナシオ、キーカーカーは楽勝で発見できます。(^_^)

 ベリーズシティのインターネットカフェは、 スイング橋のたもとのキーカーカー、サンペドロ行きの水上タクシーが出る所にあります。ここはマシンを持って行けば電話線を貸してくれて繋いでくれるそうですが、キオスクみたいなところなので、ここに自分のマシンを持って行って接続するのは大分心配です。私達はベリーズシティで普通の商店形式になっているインターネットカフェを探したのですがぜんぜん見つからなかったので、ベリーズシティでインターネット出来るのはここしかないと思われます。

 ベリーズのインターネットカフェで回線とアカウント(ベリーズにはAPが無いので当然アカウントも借りなければいけない。)を借りる際に覚えておいた方が良い事があります。ベリーズでは、日本の様にプロバイダと言うものがありません。日本を含む多くの国では、電話は電話会社、インターネットは接続会社(プロバイダ)と言うように役割が分かれているのですが、ベリーズは国が小さいためか電話局がプロバイダを兼ねているのです。

 私達は、iPassもGricもアクセスポイントがないので外人がBTLのインターネットを一時的に使用できるかどうか聞きに行ってみました。まず、外人でもBTLのアクセスポイントは使用できルと言う答えでした。ですが、その際にベリーズの電話線の権利を持っていないとアクティベーション(インターネットを使用できるように設定する事)が出来ないそうです。気になるお金なのですが、アクティベーション代に30BZ$(1700円)、一時間のアクセス毎に8BZ$(450円)かかり、日本と比べても高いと思われます。ちなみにこの国のインターネットカフェの平均金額は15分4BZ$(200円)で、BTLが設定している金額の倍になります。

 ここでさっきの話に戻るのですが、インターネットカフェで回線&アカウントを借りる時、インターネットカフェの店員さんが一番心配するのがアカウントの不正使用です。一時間勝手に使われたら450円かかる訳ですから、基本的には人にアカウントを教えたくないわけですね。ちなみにこの国では1000円あれば一泊出来たりしますので、450円は非常に高額な訳です。

 ですから、アカウントを借りるときには、ダイアルアップネットワークの設定の「パスワードを保存する」をオフにしてあるのをきちんと相手に見せ、自分のPCをいったん相手に渡してパスワードを入力してもらい、インターネットを使用し終わったら店員さんの立会いのもとでダイアルアップネットワークをその場で削除すると言う事をしてあげないと相手は納得してくれません。自分が次の日来てもまたインターネットを貸してもらえるように、相手が納得するまで「私はあなたのアカウントを不正使用するつもりは無いんだよ」と言う事を示してあげましょう。

 インターネットに繋がってしまえば、好きにメールしたり、FTPしたり、Webしたり出来ました。(^_^)ベリーズ->日本間の回線はさほど遅くないのですが、キーカーカーなどの孤島からだと安定度に問題があり、しばしばFTPサーバーに落とされましたが…。

モドル