「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記インド編 2001.4.30(月) リクシャを走らせる。坂を登りきったところにチョークと言う地区があった。イスラム色の強い商人町。大通りでリクシャを降りて適当な小道に入る。人でごった返す細い路地に所狭しと商店が立ち並ぶ。入り組んだ路地には、小さな寺院が時折見え隠れする。大きな荷物を持った男たちが声を上げながら人々の間をすり抜けていく。活気があった。 何を買うこともなくふらついた。日差しが強かったが、小道に入ると日が影ってひんやりと涼しかった。 宿に帰ってそのことを久美子さんに言ってみた。「あんな危険なところに女の子連れて行かないでよ」「???なんで」「あそこは、人攫いがいるのよ。中東あたりに売られて、人生終わりよ」「・・・そうですか・・・」そんなとことは露知らず。そんな危険なところだったなんて。無事に帰ってこれて良かった、良かった。 夕飯の前にお客さんがやってきた。呼ばれて下に降りていくと見知らぬ人が立っていた。誰だったろう? この人? 旅先で会ったっけ? 少し考える。「あのーはじめまして」丁寧な人だった。名前を聞いてピンときた。よく、ホームページを見きてくれてる「ヒロ」さんだった。旅の途中にわざわざ久美子ハウスに訪ねてきてくれるなんてありがとう。ご飯をいっしょに食べに行くことに。 メールでやり取りしているので、話は通じる。でも、ヒロさんのイメージはちょっと違っていたと言ううめちん。ヒロさんもうめちんの声のイメージがぜんぜん違っていたと笑っていた。 オレンジの明かりが灯るベンガリートラの小道。客引きが声をかけてくる。まだまだ夜は宵の口だった。 |
2001.4.29(日) |