「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記インド編

2001.3.29(木)

 ツーリスト向けインドクラシックコンサートとやらに行ってみることに。バラナシには、ミュージックセンターと称して、ツーリストにインドの古典楽器を教える楽器屋が多い。彼らは、日夜コンサートを開いて、ツーリストに高い楽器をより高く買わせるためと、自分のセンターで楽器を習ってもらいたいがための客集めだろうが・・・表向き、インド楽器のすばらしさを説いているらしい。

 暗く細い路地の突き当たりから光がパーっと漏れている。真っ白いひげ面のオヤジが入れ入れと手招きをしていた。インド布の仕切りをぱらっとめくると数人の外人が思い思いの場所に腰をかけていた。タブラが置いてある横が空いていたのでそこに陣取る。始まるまで呆然としていたが、開演の8時を過ぎても一向に始まる気配を見せない。どうやら、もっと客がくるのを待っているらしい。

 おもむろにチューニングを始めたタブラ奏者とインド版フルートのバンスリー奏者が並んで座っていた場所にスポットライトが当たる。タブラ奏者の挨拶でコンサートは始まった。プロとまでは行かないが、なかなかうまいような気がする。とりあえず、リズムの勉強だと思ってビートを数えながら聞いてみる。たまに「1」とか「2」とか言ってくれてわかりやすい。

 チャイの休憩のあと、大御所登場。先ほど手招きしていた白ひげのオヤジがシタールもってタブラの横に静かに座った。演奏もまあまあよかったが、やわらかな光に照らし出された白髪、白ひげのオヤジは、ビジュアル的にものすごくかっこよかった。

 そして最後は「私たちが親切丁寧に教えています。いつでも来てください」とお決まりの言葉でコンサート終了。うめちんもアア言う風にビジュアル的にかっこよくなれば?3ヶ月に数センチしか伸びないひげでは、いつになることやら。しかも、白くなる前にすべてなくなってしまいそうだもんなぁ・・・ははは。

 まあ、普通のコンサートもいいけど、こう言うのも気軽でいいかもしれないと思った。

2001.3.28(水)