「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ブラジル編 2000.9.15(金) 昨日、ぎゅうちゃんさんが紹介してくださった、陶芸家で占いを趣味でやっている先生の所へ遊びに出かける。サンパウロ中心部から車で約1時間程の所に先生宅があるというので、テスト運転がてらに牛次郎で出かけることにした。 ホイールの所からぎしぎし音がするのが気になるので、ホイールを止めているナットに座金をかまして遊びをなくすことに。 案の定、エンジンはかからなかった。早速、日系の修理工場でバッテリーを借りて来るが、修理工場のバッテリーも電気があまりなかったらしく1回目は掛からず、2回目にやっとエンジン始動。 走ってみると、変わらぬ走り。少しアイドリングが低いような気がするがそんなに気にならない。ホイールからの音もあまりしなくなっている。では、先生の家に向けて出発。ブモ−−−−!! 快適に走り始めた牛次郎。地図を見ながら走っていたはずなのに、やっと乗った高速116号は先生宅とは逆方向に行く車線だった。悲しいかな、Uターンするところがない。どんどん先生の家が遠のいて行く。 やっとUターンしして、またまた市内に入りやっとこ先生宅についた時にはすでに約束の時間をとうに過ぎていた。でも、快く「いやーいらっしゃい」と明るく出迎えてくれた先生。牛次郎を見て「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」と甲高く笑っていた。さらに、お土産にと持っていった日本酒とぎゅうちゃんさんに託されたウイスキーをみてものすごくうれしそうな顔で見ながら、自分の言った冗談に自分で「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」と甲高く笑っていた。 先生は、工業技術移民者で電気工事技師として27年前にブラジルにやって来たらしい。それから、陶芸を習い始めて、自分の窯を持つまでになったそうだ。その時に四柱推命という占いも習得したらしい。 先生の話や、私達の旅の話などをしながら四柱推命の本とノートをパラパラとめくり「ここに名前と生年月日を書いてくれ」とノートを差し出された。名前を書いてる間に「四柱推命って言うのは、チグリス・ユーフラテスって川、あるだろ?あの辺が発祥の地なんだよ。それが、ヨーロッパの方にいったのがホロスコープで、東洋に来たのが四柱推命。いろんな占いあるだろ、でもこれは、宇宙人が教えて行きおったものだからな」「え!!宇宙人」「そう、宇宙のものだからな。この間なんか、うちの家の上にUFOが飛んどったわい。3時間位グルグル回っておったよ」「・・・はあ」大丈夫かな?この人と思ったのは、私だけじゃないと思うけど、面白い先生だとも思った。 「金をもらってやっているプロは、サービスせなぁいかんから、悪い事は言わないけど、わしゃ、金なんかもらわないでやってるから、本当のこと言ってしまうよ。きついようなこと言うかもしれんけどな」ではではと一番上に名前を書いた私から。ノートに生年月日から割り出した文字を書いて行く。その合間にホーとかウムとか言う度にドキっとする。「なになに?どうしたの?」と聞くと「ウーン、あんた、頭イイけど、男運ないね」えーーーそうなの?男運ないの?とうめちんを見るとあんぐり口をあけて先生を見ている。 「や、まだ途中経過だからまっておれ。よく調べるから」そう言って本に向かう。「ほほーそうか、ふむふむ。あなたは、実力とかあるんだけど表に出ないというか出さないから評価されにくいんだなぁ。」そういえば、人前に出るの嫌いだし、人と話すのもにがてかな。「そうだろ、でも、77歳3分の2ヶ月までは、どんどん上がり調子だな。何をやってもうまくいくし金にも困らないよ。ただ、良過ぎてあんまり表に出ちゃいけない。上手く行き過ぎてしっぺ返しを食らうかもしれんぞ」「はあ、そうですかぁ・・・で、これ何?」と横っちょに書いてあった文字を指差すと「ああ、これは、持って生まれた星だな。あなたは、困ったときには誰かが助けてくれるよ。困ったなと思ったときは解決しておるから気楽だな。ギャンブル運もあるし、もしかしたら大きな病気をするかもしれん」「・・・男運って?」「ああ、旦那さんの調べてみないと何ともいえんが・・・まあ、あんたは人生安泰だな」ホッと一安心。 じゃあ、次はうめちんの番。ほう、ふむふむと言いながらノートに色々書いて行く。「おお、これは珍しい」「なんですか?」「君の生まれ持った星なんだけど、これ持ってる人少ないんだよ。これの意味は、釈迦が生まれたときに蓮の花かぶって生まれてきたって言う話があるんだけど、そう言うことなのよ」「は?意味がわかりませんが・・・」「あのね、持って生まれた光るものがあるんだよ。それに、あなたは安泰の星を持ってるね」「そうですかぁ」にこにこ笑ってる。「あんたは、スケベだろ?」「へ、そんな事は・・・」「イヤね、ここに裸になるとか、色好くってのがでてるんだよね」「ははは」一生懸命ごまかすうめちん。なんだ、ズバリ当ってるではないですか。 これは、信じられると思った瞬間「あなたはね、すごくモテたと思うね。若い時分は若大将だったんじゃない?何も恐くないし、何でも出来たでしょ。人に負ける事なんかもなかったよね。でも、これからは、落ち着いちゃうな」「そうですかぁ、そういえば、若大将だったかな」「でも、花開く時が来るから。そうそう、奥さんとの相性はイイよ。お互い足りない所を補ってるし、考え方の違いとかで、喧嘩するかも知れないけど、奥さんは、影で旦那さんを持ち上げて、旦那は、表で頑張ると、そう言う感じかな。まあ、がんばりなさい」と私達の占い終了。なんか、あたってる事多いかもなぁ・・・なんて思ってるうちに青山さんにバトンタッチ。青山さんの人生は、大変なものだった。(青山さんの人生を詳しく知りたい人は、青山さんのホームページへ詳しく乗ってます) そして、みんなを調べ終わった時に「生まれた日で占うって事は、同じ運命の人がいるかって言ったらそうじゃない。人によって、育った環境とか、社会に接することが違うだろ。イイ運命だからって、ものすごくいい人もいれば、普通にいい人もいる。逆に悪い人生だからって、全然だめな人生ってわけじゃないと思うんじゃよ。価値観の問題かもしれんが、良くても悪い人生と言う人もいれば悪くてもイイ人生って言う人もいるんだよ」それから「今、占った事がすべてじゃないんだけども一つの目安にすれば、苦しい時、『ああ、これは運命なんだって』乗りきれるだろ。信じるも信じないも自由だけども知らないで悩むよりいいんじゃないかと、わしゃ思ってるよ」とも、言っていた。何だか、心に染み入るお言葉に少し感動してしまった。 だいぶ長居をしてしまったようで、外を見れば夕闇が迫っている。ふかぶかとお礼をして、先生の家を後にする。 今日は、だいぶ楽しい一日だった。 |
2000.9.14(木) |