豆腐乳

豆腐乳

豆腐乳は、豆腐を紅麹が入った調味液に漬けて発酵させた発酵食品です。昔から中国や台湾でよく食されています。日本にもたくさんの発酵食品がありますが、沖縄の「豆腐よう」や近畿地方の「なれ鮨」などもこちらと同じ種類のものです。味はと言いますとちょっと刺激のある超濃厚チーズ？が一番近いかと思われます。現地では、こちらを潰してソースにしたり、おかゆの薬味などに使われています。もちろん、そのままでも十分美味しいので、酒の肴として、鍋のつけダレなどで楽しめます。ぜひ、昔からの発酵食品をお試し下さい。

腐乳には色があり、白、紅、青など、麹の種類によってその色が変わってきます。味も食べ方も腐乳によって多少違ってくるようです。腐乳の基本的な作りかたは、水分をある程度とって固くなった豆腐を切り分け、表面に膜を作るためにカビ菌を付けてカビ豆腐にする。その後、表面の水分を飛ばして、塩漬けにする。しっかりした膜を作ることが美味しい腐乳を作るのには欠かせないようです。その後、漬け込み液に漬けるのですが、漬け込み用のもろみ、麹液にも様々なものを用います。麹、もろみによって色、味が変わります。膜が張った豆腐をもろみに漬け込んで、数カ月から1年ほど熟成させる。豆腐のタンパク質が分解されて、なんとも言えない風味となめらかな腐乳が出来上がります。