インドの素焼きチャイカップ・飾り皿

インドに行って凄くビックリした事といえば、この素焼きのコップが使い捨てと言う事。チャイ屋さんに行って、このコップで出てきて、「お、素朴で素敵なコップだな」と思って飲んでいると、横のインド人がいきなりコップを道路に投げ捨ててしまったのです。「え？なんで？」と思いながら自分も飲み干すと、横のインド人に「捨てなさい！！」って言われてしまいました。

陶器のコップは何回も何回も使うのが私達日本人。だから、いくら素焼きであってもこれを投げ捨てるって言うのはものすごい抵抗があるんですよね。だから、どうしても投げ捨てるのが嫌なんですけど、やっぱり郷に入れば郷に従えと言う言葉もありますし、じゃあ、自分も、と思ってインド人にならって捨てるのですが、なんだか凄い罪悪感にとらわれてしまう、と言う事がありました。

インド人は、食器から他の人の穢れが移ると信じているので、使い捨てできる食器はできるだけ使い捨てしようとするのですね。それが彼らの流儀なんです。だからインドには焼き物の文化がほとんどありません。

だから、これを輸入したいといった時、「なぜこんな物が欲しいの？」と全く判ってもらえませんでした。何回も、何回も、インド人に説明をして、やっとこ輸入できる様になったんです。飾り皿として販売しておりますので、チャイカップとしてはお使いいただけませんが、小物入れなど色々な用途に使えると思います。